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ウイントン・マルサリス“コンゴ・スクエア”
アフリカン・ミュージックとビッグバンド・ジャズの融合! 天才トランペッターの2007年のステージをお届け
バイオグラフィー |
収録日/2007年6月28日 収録場所/カナダ モントリオール |
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インタビュー映像: |
ジャズのルーツであるアフリカ音楽と、近代楽器を用いてアメリカで育まれたビッグ・バンド・ジャズを融合させたジャズ組曲、“コンゴ・スクエア”は、ウイントンとガーナ出身の伝説的な打楽器奏者、ヤクーブ・アディが共作し、2006年にニュー・オーリンズで初演されたプログラム。
ウイントンを含む16人編成の“ジャズ・アット・リンカーン・センター・オーケストラ”と、ヤクーブ・アディ率いる9人の打楽器奏者と歌手からなるグループ、“オダダ!”が織り成すこの音楽プログラムは、アフリカン・アメリカンの築いてきた偉大な歴史と豊かな文化を現代に伝えるとともに、ウイントンのホーム・タウン、ニュー・オーリンズに捧げられたライブ・パフォーマンスだ。
タイトルとなっている「コンゴ広場」とは、ニュー・オーリンズの街ができた1718年頃からある古い広場の名前。かつてアメリカでは黒人奴隷たちは太鼓を使用することが許されていなかった。なぜなら、黒人奴隷たちが反乱を起こす際、太鼓を通信手段として用いる可能性があったからだ。
さらに彼らが部族ごとに共謀することを防ぐため、奴隷たちは出身地によって敢えて離れ離れにされていたという。そんな中、フランスによって支配されていたニュー・オーリンズの街では、毎週日曜日に限り、唯一「コンゴ広場」だけが例外として太鼓の使用を許されていたのだ。
そこで日曜になるとバラバラにされた部族の仲間が集い、それぞれの太鼓を鳴らしながらアフリカ人としてのアイデンティティーを確認しあったといい、そこから新しいアメリカの黒人音楽が生まれることになった。
今回お届けする映像は、2007年6月28日、カナダ、モントリオール・ジャズ・フェスティバルで再演され、収録された感動的なコンサートの模様。かつての「コンゴ広場」の熱気と情熱を今に蘇らせる試みで、躍動的なアフリカン・リズムとビッグ・バンド・ジャズの雄大なアンサンブルの見事な融合をたっぷりと楽しむことが出来る。芸術や文化などという固定概念を取り払い、まずは心の底から湧き上がるこの音楽、アフリカン・アメリカンのルーツを体感していただきたい。
ディスコグラフィー
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1.「マルサリスの肖像」(1981年作品) |
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