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ジャック・ルーシェ ライブ・イン・バーゼル
「プレイ・バッハ」シリーズで世界的なセンセーションを巻き起こした先駆的ピアニスト、
ジャック・ルーシェの2005年の演奏をお届け!
バイオグラフィー |
収録日/2005年 収録場所/スイス・バーゼル |
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ジャズ音楽界が、ビッグ・バンド時代からより実験的な演奏能力を求める小編成グループの時代へ移るモダン・ジャズの成熟期であったおよそ半世紀前。このムーブメントはヨーロッパでも例外ではなく、クラシック音楽に根ざした若いプレイヤーたちも、こぞってアメリカのこのスタイリッシュな音楽に興味を持ちあこがれ始めていた。
時を同じくして、フランスのある若手クラシック・ピアニストが、トレーニングの合間のリラックスのため、時折バッハの曲に即興を交え、ジャズ風に演奏する余興を友人たちに披露していた。そのサウンドの新鮮さがたちまち評判となり、ピアノ・トリオ演奏による「プレイ・バッハ」というアルバム・シリーズを手がけるまでに発展して行ったのである。その、若いピアニストの名前はジャック・ルーシェ。その名は今も尚、世界中に轟いている。1959年の第1作「プレイ・バッハ #1」から、1964年の5作目「プレイ・バッハ #5」までトータル600万枚以上を世界中で売り上げた大ヒット・シリーズであった。その人気はパリに始まり、ロンドン、ベルリン、東京、シドニー、そしてニューヨークへとあっという間に広まり、プレイ・バッハ・ブームは10年以上にも及ぶこととなった。
1978年にオリジナル・トリオを一旦解散するが、バッハ生誕300年にあたる1985年、多くのファンの後押しもあり、ジャックは第2期トリオを結成。バッハの他、ヴィヴァルディなどにも挑戦。1998年以降は第3期トリオとして活動を始め、そのレパートリーはサティ、ドビュッシー、ラヴェルへと広がりますます精力的に活動を続け、2009年にはプレイ・バッハ50周年記念アルバムを発表し、今再び注目を浴びはじめている。
番組でご紹介するのは、第3期ジャック・ルーシェ・トリオの、2005年、スイス・バーゼルでの演奏。1990年代以降の作品を中心に、バッハのブランデンブルグ協奏曲第5番をはじめ、ヴィヴァルディ〜四季、サティ〜ジムノペディ1番、ラヴェル〜ボレロなどを披露。クラシック音楽とジャズのエッセンスが融合した、ピアノ・トリオによるひときわエレガントでスリリングなひと時をお楽しみいただきたい。
ディスコグラフィー
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1.「プレイ・バッハ #1」(1959年録音) |