WOWOWのアンバサダーに就任した長谷部誠選手に、UEFA EURO 2012TM サッカー欧州選手権の魅力を語っていただきました。今回は前編をお届けします! ≫後編はこちら
―― これまでのユーロで、印象に残っている大会は?
やっぱりギリシャが優勝した2004年大会が一番印象に残っています。
―― それはどうしてですか?
そのとき僕はちょうど浦和レッズにいて、みんなで優勝国予想をしていたんですが、誰もギリシャと言う人はいなかったんです。大会も最後のほうで、すでに優勝候補が負けてしまっていた人たちが「ギリシャ行け!優勝しろ!」とすごく盛り上がった記憶があります。これだけ強豪国がいる中で、伏兵のギリシャが優勝したっていうのは、凄くこう動かされるものもありました。勢いも凄かったですしね。
―― 長谷部選手にとってユーロの魅力ってなんでしょう?
ワールドカップと同等、それ以上のチーム力のあるチームばかりなので、本当にレベルの高い試合が観れますし、それはやっぱりヨーロッパだからですよね。もちろん南米とか他の大陸でも同じような大会はありますけど、ヨーロッパのサッカーのレベルの高さを感じることができる点です。また、国と国との戦いなので、いろいろな因縁のある国同士の戦いなどは本当に激しいですし、そういうところの見ごたえもありますよね。
―― おっしゃる通り、ユーロは技術・戦術的によくワールドカップを上回ると言われていますが、選手の目線からも見てそう感じますか?
もちろんワールドカップとユーロを簡単に比べることはできないのですが、ヨーロッパでは国にサッカーという文化が根付いていて、これだけの強豪国がたくさんあるヨーロッパの中でチャンピオンを決めるというのはサッカー選手として、とてもワクワクさせられますね。
―― 今、多くの日本人が欧州で活躍していますが。
僕がドイツに来た4、5年前はヨーロッパでプレーする選手は片手で数えられるくらいしかいなかったですけど、今はもう20人、30人いますし、やはり若い選手がどんどん海外でプレーしたい、という気持ちになってきているのは間違いないと思います。また、そういう選手たちが海外で活躍することによって、日本人選手の価値もあがって、日本のマーケットに対してヨーロッパのクラブが注目しているというのも影響していますよね。
―― 長谷部選手ご自身が、具体的にヨーロッパで戦いたいと思ったのはいつ頃ですか?
漠然とした夢としては小学生の頃にはありました。現実的に本当に行きたいなと思ったのは、プロに入って3年、4年たった位の22、23歳位の時ですね。
―― きっかけはなんだったのでしょう?
きっかけはいろいろありますけど、一番大きかったのは、浦和レッズ時代にイングランド遠征に行った時ですね。その時はボカ・ジュニアーズと試合したんですけど、世界は広いなと感じて、俺このままじゃダメだなと感じました。やっぱり世界に出てプレーしないと自分はこのまま小さいままで終わってしまうなと、衝撃を受けたのは鮮明に覚えています。
ユーロの注目選手や大会の優勝予想を語っていただく後編は、5月末公開予定!乞うご期待!
写真:David Matches
衣装協力:ダンヒル / リシュモン ジャパン
◆出演予定番組
「UEFA EURO 2012TM ウィークリーハイライト」
6月17日(日)午後0:00[WOWOWプライム]
ミニ番組「UEFA EURO 2012TM 選手名鑑〜10の巨星〜」
5月6日(日)よる6:50(全10回) [無料放送][WOWOWライブ] ほか
【長谷部誠】
1984年1月18日生まれ
サッカーの名門・藤枝東高校から浦和レッズに入団し、Jリーグや天皇杯、アジアCLで優勝。2007年にドイツ・ヴォルフスブルクへ移籍すると、翌年には主力としてブンデスリーガ優勝に貢献した。日本代表として国際Aマッチ52試合に出場、2010年FIFAワールドカップでは、主将としてベスト16進出を達成した。ドイツ生活は5年目を迎え、現在の日本人選手でもっとも長く、最も安定的に欧州で活躍している選手。
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