
UEFA(欧州フットボール連盟)は2日、前日に閉幕したユーロの大会最優秀運選手に、史上初の連覇を達成したスペイン代表のMFイニエスタを選出した。
前日にはFWフェルナンド・トーレスが大会得点王に当たるゴールデン・ブーツを獲得しており、スペイン代表は大会の2大個人タイトルを独占した。また、今大会のベストメンバー23名も同日に発表され、スペイン代表からは、イニエスタの他に、カシージャス、ピケ、セルヒオ・ラモス、ジョルディ・アルバ、シャビ、セルヒオ・ブスケツ、シャビ・アロンソ、セスク、シルバと最多の10選手が選ばれた。
イタリア代表との決勝を含む3試合でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれていたイニエスタは、大方の予想通り受賞の栄誉に輝いたが、優勝後のインタビューでは個人タイトルへの関心の薄さを表していた。
「僕はマン・オブ・ザ・マッチや大会最優秀選手になるためにプレーしている訳ではない。ましてやバロンドールなど全く頭にはない。個人タイトルはしかるべき人がしかるべき形で選べばよい。自分が目指しているのはチームの勝利だけだ。それゆえ、僕は既に最高に幸せだ」
スペイン代表はこの日、首都マドリードで凱旋パレードを行い、イニエスタは優勝セレモニーの各選手のスピーチでも、主要国際大会に3連勝したチームの成功を喜んだ。
「この規格外の世代の1人でいられることを誇りに思う。素晴らしいチームの一員として、トリプル制覇という歴史的な記録を達成できたことが、僕にとって最高の栄誉だ。大会を次から次へと制するのは決して簡単なことではないけれども、最大の挑戦として皆で頑張っていきたい」
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