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　2年ぶり5度目のローランギャロス制覇を果たし、約11か月ぶりに世界ランキング1位に返り咲いた24歳。両ひざの故障に端を発したスランプで、昨年4月以降ほぼ丸一年優勝から遠ざかっていたが、今季のクレーで負けなしの22勝を挙げた。

　1年間にクレーコートのマスターズ3大会（モンテカルロ、ローマ、マドリッド）を全て制した選手は過去におらず、全仏オープンを合わせた4大会優勝となれば、もうこれは“不可侵”の粋だ。

　そんなクレーコート・キングの名に誤りはないナダルだが、一方で2006年から毎年ウィンブルドンの決勝に進出し、3年目に頂点に立ったことも忘れてはならない。昨年は無念の欠場に泣いたが、不屈の精神を武器としたパワフルなサウスポーが、初めて世界1位としてウィンブルドンのセンターコートに戻ってくる。