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放送カードプレビュー


大会最終日

男子シングルス決勝

7月4日(日)よる9:40〜深夜1:59 センターコート 第1試合
BS-5ch/191chHVLIVE
トマーシュ・ベルディヒ
(チェコ)
VS
ラファエル・ナダル
(スペイン)

解説:柳 恵誌郎 実況:久保田 光彦

 男子テニスの歴史に重要な意味を持つ決勝戦だ。今大会で明らかになったことは、ロジャー・フェデラーの時代が終焉を迎えつつあること。それでは、これから後がどうなるか。ナダルの時代か、それとも戦国時代に入り込むのか――ナダルはクレーコート・スペシャリストだが、ウィンブルドンでも素晴らしい足跡を残している。2006年から準優勝、準優勝、優勝、そして昨年の故障欠場を挟んでの決勝進出だから、現在13連勝中。キャリア通算でも28勝4敗の勝率87.5パーセントという数字を残している。
 今大会は2回戦、3回戦がフルセットと決して楽な道のりではなかったが、準々決勝のロビン・ソダーリング、準決勝のアンディ・マレー戦ではともに持ち味を発揮し強敵をストレートで倒した。ともにショットの威力では必ずしも優劣つけ難かったが、集中力が段違い。ナダルはちょっとしたスキを見逃さず、そこから一気に攻め込んだ。
 ナダルとベルディヒの直接対決は、現在6連勝中のナダルが7勝3敗とリード。ただ、ベルディヒは先の全仏オープンから別人のように自信に満ちている。ここまで6試合のサービスエースは96本でナダルの2倍。打ち合いの強さは、フェデラーとノバク・ジョコビッチを破ったことでも十分に証明された。波に乗って穴の少ないベルディヒを、ナダルがどう崩すかが見ものだ。また、試合の行方を左右しそうなベルディヒのファーストサーブの出来が気になる。


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