一昨年7月に第25代王者へと上り詰め、昨年フェデラーに一時１位の座を譲ったものの、現在再びその座を保持している。グランドスラムでは2011年の全豪から今年のウィンブルドンまで11大会全てベスト4以上という成績で、うち優勝は5回。

　フォア・バックともに強力で隙がなく、素早いフットワークを生かした堅固なディフェンスを誇る。長いラリーや接戦に負けない力、どんなに劣勢でも小さなきっかけから一気に形勢を覆す力は、フィジカルとメンタル両面の類い稀なる強さの表れだろう。

　6カ国語を操る語学力にモノマネの才能などテニス以外でのパフォーマンスも王者級で、ファンサービスも旺盛だ。昨年の全米オープンでは決勝でマレーに敗れたが、やはり優勝候補の筆頭的存在に違いない。