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UEFA EURO 2008™ 予選結果

開催国のスイス、オーストリアを除く、本大会出場14カ国を決める予選が、2006年8月よりスタート。
50カ国が7つのグループに別れ、それぞれ上位2チームが出場権を獲得した。

グループ A   グループ B

戦前の予想に反し、首位ポーランドをポルトガル、セルビア、フィンランドが追う展開となった。本命ポルトガルが6分と勝ちきれない試合が多かったのに対し、最多8勝を挙げたポーランドは下位チームから確実に勝ち星を稼いだだけでなく、ポルトガルとの直接対決で1勝1分と上回る堂々の戦いぶりで初の本大会出場を決めた。

セルビア、フィンランドは共に上位2チームに対し無敗と健闘したが、下位相手の取りこぼしが響き一歩及ばず。また同グループでは、ポルトガルのスコラーリ監督が3ヶ月のベンチ入り禁止となったセルビア戦の暴力事件、アルメニア対アゼルバイジャンの2試合が両国間の紛争により中止となる事件などが起こった。

 

結果的にイタリアとフランスが順当に勝ち抜けを決めたが、この2チームを最後まで苦しめたスコットランドの健闘が光った。フランス相手に2勝を挙げたスコットランドは、残り3試合を残した時点で首位に浮上。続くウクライナ戦の勝利で3大会ぶりの予選突破に手をかけたが、ラスト2試合でグルジア、イタリアに痛恨の2連敗。ホームにイタリアを迎えた最終戦では、終了直前の91分に決勝点を喫するショッキングな結末となり、この瞬間にイタリア、フランスの本大会出場が確定した。

次回大会開催国のウクライナは06年W杯に続く初出場を目指したが、上位3チームから1勝しか挙げられず、三つ巴の争いについていくことができなかった。

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 ポーランド 14 8 4 2 24 12 12 28
2 ポルトガル 14 7 6 1 24 10 14 27
3 セルビア 14 6 6 2 22 11 11 24
4 フィンランド 14 6 6 2 13 7 6 24
5 ベルギー 14 5 3 6 14 16 -2 18
6 カザフスタン 14 2 4 8 11 21 -10 10
7 アルメニア 12 2 3 7 4 13 -9 9
8 アゼルバイジャン 12 1 2 9 6 28 -22 5
 
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 イタリア 12 9 2 1 22 9 13 29
2 フランス 12 8 2 2 25 5 20 26
3 スコットランド 12 8 0 4 21 12 9 24
4 ウクライナ 12 5 2 5 18 16 2 17
5 リトアニア 12 5 1 6 11 13 -2 16
6 グルジア 12 3 1 8 16 19 -3 10
7 フェロー諸島 12 0 0 12 4 43 -39 0

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グループ C   グループ D

前回王者ギリシャが余裕の首位通過を決めた後、注目はトルコとノルウェーの2位争いに集まった。全グループで唯一10勝を挙げたギリシャは、隣国のライバル・トルコを敵地で攻略し、残り2試合を残して勝ち抜けを決定。逆にトルコはこの敗戦でノルウェーに2位の座を譲るも、続くアウェイの直接対決で逆転勝利に成功し、再び立場を逆転させる。

そして迎えた最終戦、ボスニア・ヘルツェゴビナをホームに迎えたトルコは前半終了間際に決めた1点を守りきり、1-0で勝利。同日マルタに勝利したノルウェーを勝点1差で抑え、2位通過を決めた。僅差で敗退したノルウェーは、上位2チームとの直接対決で1勝もできなかったことが敗因となった。

 

ドイツ、チェコの2強が前評判通りの強さを見せつけ、他国に付け入る隙を与えなかった。残り3試合を残して2位以内を確定したドイツは、開催国以外で1番乗り、さらに開幕の237日前という同国史上最速の出場権獲得を達成。その4日後、今度はチェコがアウェイでドイツを3-0と粉砕し予選突破を決め、残る2試合も連勝し首位で予選を終えた。

3位アイルランドは2強を脅かす存在と期待されたが、格下キプロスに敗れるなど安定感を欠き、20年ぶり2度目の本大会出場はならず。また、長年ウェールズを牽引してきたライアン・ギグスは、2007年6月2日のチェコ戦をもって代表引退を宣言した。

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 ギリシャ 12 10 1 1 25 10 15 31
2 トルコ 12 7 3 2 25 11 14 24
3 ノルウェー 12 7 2 3 27 11 16 23
4 ボスニア・H 12 4 1 7 16 22 -6 13
5 モルドバ 12 3 3 6 12 19 -7 12
6 ハンガリー 12 4 0 8 11 22 -11 12
7 マルタ 12 1 2 9 10 31 -21 5
 
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 チェコ 12 9 2 1 27 5 22 29
2 ドイツ 12 8 3 1 35 7 28 27
3 アイルランド 12 4 5 3 17 14 3 17
4 スロバキア 12 5 1 6 33 23 10 16
5 ウェールズ 12 4 3 5 18 19 -1 15
6 キプロス 12 4 2 6 17 24 -7 14
7 サンマリノ 12 0 0 12 2 57 -55 0

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グループ E   グループ F

逆転に次ぐ逆転の末、衝撃的な結末を迎えたイングランドが6大会ぶりに予選で姿を消した。序盤戦で遅れを取るも、ホームで2位ロシアを3-0と破ったイングランドは、3試合を残した時点で2位に浮上する。だが、勝てば2位以内が確定するアウェイ戦でロシアに逆転負けを喫し、再び立場は逆転。

その後ロシアがイスラエルに敗れたことで自力突破の可能性が再浮上するが、ドラマはそれで終わりにはならなかった。引き分けでもOKの最終戦、4日前に本大会行きを決めたクロアチアをホームのウェンブリーに迎えたイングランドは、開始早々の2失点が響き2-3で敗戦。同日アンドラを下したロシアに劇的な予選突破を許すことになった。

 

伏兵・北アイルランドの健闘が混戦を招くも、最終的にはスペインとスウェーデンが地力の差を見せ付ける結果となった。スペインは北アイルランド、スウェーデンに連敗を喫する波乱の幕開けとなったが、残る9試合を8勝1分で乗り切り、順当に首位通過を決めた。同じくスウェーデンも北アイルランドに1分1敗と苦しめられたが、取りこぼしの少なさで2位を確保。

北アイルランドは予選得点王ヒーリーの活躍で2強から金星を奪うも、アイスランドに2敗するなど安定感に欠けた。なお、デンマーク対スウェーデン戦では泥酔した観客が乱入、主審への暴行を働き、デンマークに0-3の敗戦とホーム戦の中立国開催などの処分が課せられた。

順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 クロアチア 12 9 2 1 28 8 20 29
2 ロシア 12 7 3 2 18 7 11 24
3 イングランド 12 7 2 3 24 7 17 23
4 イスラエル 12 7 2 3 20 12 8 23
5 マケドニア 12 4 2 6 12 12 0 14
6 エストニア 12 2 1 9 5 21 -16 7
7 アンドラ 12 0 0 12 2 42 -40 0
 
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 スペイン 12 9 1 2 23 8 15 28
2 スウェーデン 12 8 2 2 23 9 14 26
3 北アイルランド 12 6 2 4 17 14 3 20
4 デンマーク 12 6 2 4 21 11 10 20
5 ラトビア 12 4 0 8 15 17 -2 12
6 アイスランド 12 2 2 8 10 27 -17 8
7 リヒテンシュタイン 12 2 1 9 9 32 -23 7

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グループ G    

快進撃を続けたルーマニアが強豪オランダとの首位争いを制し、8年ぶり3度目の本大会出場を決めた。オランダホームの直接対決を0-0で引き分けた両者は、共に無敗、同勝点のまま残り3試合を残して再び対戦。この首位決戦を1-0で制したホームのルーマニアが、続くルクセンブルク戦の勝利で一足先に予選通過を決めた。対するオランダも1ヵ月後のルクセンブルク戦で2位以内を確定させるが、最終戦でベラルーシに敗れたことで首位の座をルーマニアに譲った。

また、予選半ばでストイチコフ監督の辞任を受けたブルガリアは、犬猿の仲であるルーマニアに1勝1分と意地を見せるも、アルバニア戦での2分が響き3位にとどまった。

   
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 勝点
1 ルーマニア 12 9 2 1 26 7 19 29
2 オランダ 12 8 2 2 15 5 10 26
3 ブルガリア 12 7 4 1 18 7 11 25
4 ベラルーシ 12 4 1 7 17 23 -6 13
5 アルバニア 12 2 5 5 12 18 -6 11
6 スロベニア 12 3 2 7 9 16 -7 11
7 ルクセンブルク 12 1 0 11 2 23 -21 3
   

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竹内アナのEURO取材記 〜開催地に行って来ました!!〜
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