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PART 1 「微笑みの国を北上して」
TOP マレー半島縦断 PART1 PART2 タイ縦断 PART1 PART2 こぼれ話
ハートヤイ   Kuala Lumpur
南部最大の商業都市
マレーシアとの交易によって栄えたハートヤイは、タイ南部の交通の要衝。サムイやプーケットなどのリゾートやマレーシアへの基点として、多くの旅行者が立ち寄る大都会です。大きなデパートやホテル、マーケットが建ち並び、たくさんの旅行者がいて賑やか。レストランでは燕の巣やフカヒレが信じられない安さだったり、日本では天然記念物のカブトガニが普通にシーフードとして食べられます。

スラーターニー
Surat Thani

スラーターニー ハートヤイからマレー鉄道で約300km、4時間ほどでスラーターニーに到着。ここはタピー川のほとりに開けた港町で、サムイ島やパンガン島への船が出ています。船着場には果物や食べ物の屋台が並び、バックパッカーやリゾートへ行く人で活気いっぱいです。
サムイ
タイ湾に浮かぶビーチリゾート
タイで3番目に大きな島、サムイ。ビーチリゾートとして世界中の旅行者から人気を集めていますが、実は開発が進んだのはここ10数年のこと。ホワイトサンドの美しいビーチとココナッツの林に代表される、手つかずの自然が残っています。開発にあたっては「椰子の木より高い建物を建てない」という条例を作り、自然と調和した景観を守っています。

ポプット・ビーチ
Hat Bo Phut

ポプット・ビーチ島の北側、約2kmにわたって続く白浜のビーチ。人も少なく波も穏やか、古い町並みも残っていて、島内で最もタイらしい風情が感じられる場所です。近隣には昔ながらの木造の家を改造したショップやレストランが並ぶ、おしゃれなエリアも。ビーチには点々とバンガローが建ち、若い旅行者に人気です。

ナ・ムアンの滝
Na Muang Waterfall

ナ・ムアンの滝内陸に足を伸ばすと、サムイ島の見どころの1つであるナ・ムアンの滝が見られます。落差40m、険しい岩肌を清流が流れ落ちるさまは爽快の一言。滝壺で泳ぐこともできるので、海水浴に飽きたら自然のプールで遊ぶのも一興です。さらに山奥にはもっと大きな第2の滝があり、島内随一の美しさといわれています。

サムイ・モンキー・シアター
Samui Monkey Theater

サムイ・モンキー・シアタータイ南部では、サルにココナツの実を落とさせて収穫する方法が広く行われています。そんな賢いサルたちのショーを見せてくれるのが、モンキー・シアター。ココナツ落としやギター弾きなど、コミカルなしぐさで楽しませてくれます。
バンコク
「微笑みの国」の首都
スラー・ターニーから再びマレー鉄道に乗って、およそ700km、11時間をかけてバンコクの中央駅、ホアラポーン駅に到着。1916年に完成したコロニアル様式の優雅な建物が、シンガポールからはるばる1,923kmを旅してきた我々を迎えてくれます。近代的なビルが建ち並ぶ大都会でありながら、町は庶民の笑顔であふれ、仏教国らしく観光客にも親切。東南アジアの中でも日本人に人気のある観光都市です。

ダムヌン・サドゥアク水上マーケット
Damnoen Saduak Floating Market

ダムヌン・サドゥアク水上マーケット1868年、伝統文化の保護と観光客誘致のために作られた水上マーケット。野菜や果物、民芸品などを乗せた数え切れない小舟が運河を行き交い、活気あふれる水上都市の面影を現代に伝えています。絶えず響き渡る商品をすすめる大きな声、1人で舟を切り盛りする麦わら帽子をかぶった働き者の女性たち。名物の汁そばを売る女性は器用にも揺れる舟上で調理し、1杯1杯手を伸ばしてこちらの舟に渡してくれます。無愛想でも味は絶品、試す価値ありです。

旧王宮
Chakri Maha Prasat Hall

旧王宮王宮敷地内のほぼ中央にそびえるチャクリー・マハ・プラサート宮殿は、バンコク歴代王の住まいでした。チャクリー王朝100周年を記念して建てられた白亜の殿堂は、ビクトリア様式とタイ様式を見事に調和させた名建築。今は武具・鉄砲博物館として1階部分のみ公開されています。

旧国会議事堂
Anantha Samakhom Palace

旧国会議事堂1907年のラーマ5世の命により建設された、別名アナンタ・サマーコム宮殿。ラーマ6世時代は迎賓と国家行事用の宮殿として使われ、1932年の革命以後は国会議事堂になりました。建物も周りの庭園も華麗なルネッサンス様式、外壁にはイタリアの大理石にモダンな彫刻を施し、まるでタイの中のヨーロッパ。内装にも、イタリア人画家による歴代王を称えるフレスコ画が飾られています。
カンチャナブリ
美しい自然の中に残る悲劇の舞台
バンコクのノーイ駅から約2時間。車窓に豊かな森林地帯を臨みながら、ミャンマー国境に近いカンチャンナブリに向かいます。このローカル線はかつての泰緬鉄道の一部。カンチャナブリは、そもそもアユタヤ王朝時代に対ビルマ防衛拠点として築かれましたが、映画『戦場にかける橋』の舞台として世界中に知られるようになりました。日本ともゆかりの深い、第2次大戦の爪痕が今も残されている町です。

泰緬鉄道博物館
Thailand-Burma Railway Centre

泰緬鉄道博物館大戦中、タイとビルマ(ミャンマー)を結んで敷かれた泰緬鉄道。日本軍がビルマへ軍需物資を運ぶために、多くの現地の人々や連合軍捕虜の命を犠牲にして建設されました。その史実を伝えようと2003年にオープンした博物館では、鉄道建設に関わる資料やジオラマが展示されています。

クウェー川鉄橋
River Kwai Bridge

クウェー川鉄橋映画『戦場にかける橋』の舞台となった鉄橋。1943年に木造橋として建設され、1944年の連合軍の大爆撃で使用不能となりました。終戦後に日本が修復に着工、それが現在の橋で、丸いスパンがオリジナル、台形のスパンが修復時のもの。橋の手前には蒸気機関車が保存されていて、1両は戦後イギリスから運ばれたもの、もう1両は日本が戦時中に運行したC56型です。現在鉄橋は歩いて渡ることができ、そばには日本軍慰霊塔が建っています。