昨年のウィンブルドンで、自身の記録を塗り替えるシングルス史上最多17個目のグランドスラム・タイトルを獲得。そのほかにも、04年2月から連続237週維持した王座、グランドスラムで23大会連続ベスト4以上進出など、前人未到の記録は挙げればキリがない。

　昨年7月に2年ぶりの王者に返り咲いたため通算1位在位記録を302週まで伸ばした。今季はローマ・マスターズで準優勝したのが最高成績だが（6月10日現在）、ツアーを賑わす30代選手の代表格。ウィンブルドンでは03年から7年連続決勝に進出、うち08年以外は全て優勝という輝かしい実績を誇り、アグレッシブなプレーの中にも美を醸し出すテニスは芝でもっとも映える。全仏ではナダルがV8の大記録を達成したばかりだが、今度はフェデラーがウィンブルドンV8を狙う。