15歳でのプロ転向から9年目を迎えた23歳。昨年は全仏後に痛めた腰などが原因で後半調子を落としたが、今シーズンは好調だ。特に印象的だったのが2月のフェドカップのロシア戦。チームは敗れたが、森田はアウェーでしかも格上相手にシングルスで2勝を挙げ、エースとしての成長を見せつけた。

　テンポの速いアグレッシブな両手打ちが持ち味だが、トッププレーヤーのスピードへの対応を目的に、昨年からテークバックをコンパクトに改造。リスクと確率のバランスをとる術も身につけ、プレーに自信が漲っている。5月13日付のランキングは45位。一昨年10月にマークした自己最高の40位を切るのも時間の問題か。この勢いで、グランドスラムで初の3回戦突破も果たしたい。