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PART 1 「イースタン&オリエンタル急行の旅」
TOP マレー半島縦断 PART1 PART2 タイ縦断 PART1 PART2 こぼれ話
シンガポール
多様な民族・文化が共存する国際都市
古くから貿易で栄えた国際都市で、東南アジアで最もモダンな国といわれるシンガポール。淡路島ほどの国土の中に、マレー系、中国系、インド系と多彩な民族が共存し、独特の文化を形成しています。国名はマレー語で「獅子の国」という意味で、マーライオンは国のシンボル。

マーライオン・パーク
Merlion Park

マーライオン・パーク Merlion Park 頭はライオンで体は魚という不思議な姿は、11世紀の王子様がシンガポールを発見したとき、ライオンを見かけたという古事に由来します。魚は漁村から出発した国の原点を象徴しているのだとか。王子がこの土地に「Singa(ライオン)の都市(pura)」と名付けたことから、現在の国名となりました。

ラッフルズ・ホテル
Raffles hotel

ラッフルズ・ホテル Raffles hotel120年の歴史を持ち、世界のトップホテルに数えられるコロニアル様式のホテル。その白亜の佇まいは貴婦人にも例えられ、サマセット・モーム、チャーリー・チャップリンなどの多くのセレブリティを魅了してきました。カクテルのシンガポールスリングが、ここの「Long Bar」で生まれたことはあまりにも有名です。

イースタン&オリエンタル急行
Eastern & Oriental Express

イースタン&オリエンタル急行 Eastern & Oriental Express午前11時シンガポール出発。マレーシア、タイと3カ国を走り抜け、その豪華なサービスから「アジアのオリエント急行」と呼ばれています。食堂車は高級レストランさながら、シャワールームも完備された客室ではスチュワードの細やかなサービスに癒され、まさに動く三ツ星ホテル。サロンカーには図書館やショップ、郵便箱まで備えています。
マラッカ   Malacca
交易で繁栄したマレーシア最古の街
マラッカ海峡における東西貿易の中継点として500年以上に渡って栄えてきた古都。1396年にスマトラ島の王子によりマラッカ王国が誕生。16世紀以降はポルトガル、スペイン、イギリスとヨーロッパの列強に支配されたため、マレー民族やアジア移民の伝統と欧州文化が融合した独特の風土が形成されました。そんな歴史の足跡が色濃く残るマラッカは、2008年7月にペナン島・ジョージタウンとともにマレーシア初の世界文化遺産に登録されています。

スタダイス
The Stadthuys

スタダイス The Stadthuysスタダイスとはオランダ語で「議事堂・市役所」の意味。ポルトガルからマラッカを奪ったオランダが総督邸として1650年に建設しました。どっしりとした造り、厚みのある壁、重厚な梁、大きな扉や窓、下水道など、当時のオランダ建築技術の高さを今に伝えています。現在は、マラッカ王国時代、ヨーロッパ列強の植民地時代、日本軍の占領時代、そしてマレー連邦として独立するまでを紹介する歴史博物館となっています。

セント・ポール教会
St. Paul's Church

セント・ポール教会 St. Paul's Churchポルトガル植民地時代のカトリック教会跡。フランシスコ・ザビエルもここで布教活動を行い、殉教後9カ月間はここに亡骸が安置されていました。プロテスタント派のオランダ・イギリスの支配下では手入れもされず朽ち果て、今は壁しか残っていません。しかし内部に並ぶ大きな墓石は、実はプロテスタント信者のもの。1957年にマレーシア独立が成ってプロテスタント墓地が撤去される際、カトリック信者がせめて墓石だけでも救済しようと運んできたそうです。

サンチャゴ砦
Porta de Santiago

サンチャゴ砦 Porta de Santiagoポルトガル占領下の1511年、マラッカ海峡からの敵の侵入を防ぐため、大規模な要塞が建造されました。そのサンチャゴ砦は当時、セントポールの丘をぐるりと取り囲み、城壁の高さは5mもあったそう。1807年にイギリス軍によって破壊され、現在は石造りの門が1つ残るのみです。その際、スタンフォード・ラッフルズ卿が「偉大な開拓者の英知を後世に伝えるべきだ」として、破壊を止めたという逸話が残っています。
クアラルンプール   Kuala Lumpur
エネルギッシュに発展を続ける首都
午後7時40分、イースタン&オリエンタル急行はマレーシアの首都クアラルンプール駅に到着。街の中心部でクラン川とゴンバッグ川が合流することから、マレー語で「泥の川の合流地」を意味する「クアラ・ルンプール」と呼ばれるようになったそう。超高層ビルや大型ショッピングセンターを擁する大都市の顔、庭園都市とも呼ばれる自然豊かな街並み、イギリス統治時代の雰囲気を残すエキゾティシズム、それらが美しく同居する街です。

KLモノレール
KL Monorail

KLモノレール KL MonorailKLセントラル駅からティティワンサ駅を約20分で結ぶ、2003年に開通した比較的新しい交通網。車窓からはクアラルンプールの街が一望でき、チョウキット・マーケットやツインタワーなどの見どころをつないでいるので、観光にも便利です。

ペトロナス・ツインタワー
Petronas Twin Tower

ペトロナス・ツインタワー Petronas Twin Tower大都会・クアラルンプールを象徴する超高層オフィスビル。高さは452m、41階をつなぐ渡り廊下「スカイブリッジ」は展望台になっていて、ダイナミックな景色が楽しめます。下層階は「スリアKLCC」という大型ショッピングモール、目の前は広大なKLCC公園があり、いつも大勢の観光客や市民で賑わいます。

マスジット・ジャメ
Masjid Jamek

マスジット・ジャメ Masjid Jamek街の名前の由来となったクラン川とゴンバッグ川の合流地点に建つ、市内最古のイスラム寺院。イギリス人建築家により設計された白亜のモスクは異国情緒満点です。タマネギ型のドーム屋根とレンガの壁が周りのヤシの木に映え、数あるマレーシアの寺院の中でもトップクラスの美しさを誇ります。

チョウキット・マーケット
Chow Kit Market

チョウキット・マーケット Chow Kit Market多民族のクアラルンプールの中でも、マレーシア人が多く住む庶民的な地域にある大きなバザール。生鮮食品やスパイス・日用品などの露店、マレー料理の屋台などが立ち並び、雑然として活気ある東南アジアらしい雰囲気が楽しめます。

バトゥ洞窟
Batu Caves

バトゥ洞窟 Batu Cavesクアラルンプール北部の郊外にあるヒンドゥー教の聖地。272段もある急勾配の階段を上っていくと、天井まで100mはあろうかという大きな洞窟寺院が現れます。極彩色の神々が祀られている幻想的な空間は圧巻の一言。1?2月に行われるヒンドゥー教の大祭「タイプーサム」は、信者たちが身体のあちこちに針や鉄串を刺して山車を引く奇祭として知られています。

関帝廟
Kantei-byo Mausoleum

関帝廟 Kantei-byo Mausoleum三国志で有名な関羽を祭る霊廟。チャイナタウンの一角にあり、近辺は植民地時代からの古い街並が連なっています。入り組んだ細い路地に屋台や露店が立ち並び、日が暮れるとナイトマーケットでさらに賑わいます。