- 大会第11日
- 女子シングルス準々決勝
- 6/3
- (水)
よる8:55〜
午前4:55
- フィリップ・シャトリエ 第1試合
セレナ・ウイリアムズ
(アメリカ)
サラ・エラーニ
(イタリア)
解説:神尾 米 実況:河路 直樹
第1シードのセレナが、苦しみ苦しみ勝ち上がってきた。新旧女王対決となったビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)との3回戦で窮地を脱したのをきっかけにエンジンがかかると思いきや、続く4回戦でも〈ポスト・セレナ〉と呼ばれる22歳のスローン・スティーブンス(アメリカ)に第1セットを奪われ、綱渡りのフルセット勝利。グランドスラムで3試合連続の逆転勝ちは17歳で初優勝を果たした1999年の全米オープン以来だが、それが吉兆を意味するかどうかは微妙だ。しかし、風邪気味で体調が芳しくない中でも勝機を逃さない執念は、さすが19個のグランドスラム・タイトルを持つ史上最年長女王である。
一方のエラーニは、2012年のファイナリストでダブルスは元世界1位。粘り強いクレー巧者だが、これまでセレナの8戦全勝している対戦のうちクレーは5回もある。セレナに分があるが、エラーニは女王の不調に付け込めるか。
- 大会第11日
- 男子シングルス準々決勝
- 6/3
- (水)
よる8:55〜
午前4:55
- フィリップ・シャトリエ 第2試合
ノバク・ジョコビッチ
(セルビア)
ラファエル・ナダル
(スペイン)
解説:土橋 登志久 実況:鍋島 昭茂
現役王者のジョコビッチと、全仏9回制覇のナダル……事実上の決勝戦と言える一戦に、ローランギャロスは高揚感と緊張感でざわついている。今季不調のナダルが第6シードまで落としたため、このような皮肉なドローになったのだが、一昨年にナダルが第3シードとして出場したとき、ジョコビッチと準決勝で激突した。それを制したのはナダル。その年を含め、全仏だけで6回も対戦してナダルが全勝している。ジョコビッチの全仏初制覇の夢はナダルに阻まれてきたといってもいい。
通算対戦成績でもナダルが23勝20敗でリードしているが、2013年の秋以降、ジョコビッチが5勝1敗と大きく勝ち越している。ナダルの1勝は昨年の全仏オープン決勝だ。ジョコビッチが初優勝、ひいては通算グランドスラム達成へ大きく一歩近づくのか、ナダルがクレーコート・キングの地位を守るのか。奇しくも今日はナダルの29歳の誕生日。観客のナダル贔屓に拍車がかかりそうだ。ジョコビッチ優勢との見方が強いが、ナダルの庭ともいえるローランギャロスのセンターコートだけに、何が起こるかわからない。
※早終了あり