- 大会第7日
〜デイセッション〜 - 女子シングルス4回戦
- 1/25
- (日)
午前8:55〜
午後4:50
- ロッド・レーバー 第1試合
ユージェニー・ブシャール
(カナダ)
イリナ カメリア・ベグ
(ルーマニア)
解説:坂本 正秀 実況:木村 季康
この数日、現地で物議をかもしているのが、ブシャールの2回戦後のオンコート・インタビュー。男性のインタビュアーから「ちょっとクルッと回ってみて」とリクエストされ、照れながら応じたのだが、この要望が「セクハラ」「女性蔑視」との批判を浴びているのだ。思いがけないところで被害者≠ノなったブシャールだが、これもテニス界のアイドル≠フ宿命か。ただ、本人はまったく気にせず、持ち前のアグレッシブなプレーで3回戦も6-0のスコアをつけて突破した。
続く4回戦の相手は、1回戦で第9シードのアンジェリック・ケルバーを破ってきた世界ランク42位のベグ。前哨戦のシドニーでは予選の1回戦でクルム伊達公子に敗れ、その前週の深センでも1回戦敗退していた24歳の快進撃だ。勝者の次の相手は順当ならシャラポワ。ブシャールはここで負けるわけにはいかない。
- 大会第7日
〜デイセッション〜 - 女子シングルス4回戦
- 1/25
- (日)
午前8:55〜
午後4:50
- ロッド・レーバー 第2試合
ペン・シューアイ
(中国)
マリア・シャラポワ
(ロシア)
解説:神尾 米 実況:木村 季康
昨年優勝したリー・ナが引退し、危惧されるのは中国テニスの人気低迷だが、中国女子は今大会も6人が本戦入りし、ジュニアの世界1位も擁しているなど、まだ希望がある。その中国で単複ともにトップにいるのがペンだ。2度グランドスラムで優勝しているダブルスのほうが注目されるが、シングルスでも昨年の全米でベスト4。両サイド両手打ちの強打でコースをうまく打ち分け、今大会もシングルスでは中国勢唯一の生き残りとなった。
しかし、次の壁は高い。第2シードのシャラポワは、2回戦で予選上がりにマッチポイントを握られるなど不安定だったが、3回戦ではきっちり締めてきた。昨年大躍進した21歳のザリーナ・ディヤスを1時間あまりで一蹴。その短い試合の中でもダブルフォルトが4本あったが、これはもはや許容範囲か。強烈なストロークはそれを補ってあまりある。対戦成績はシャラポワの4勝1敗。
- 大会第7日
〜デイセッション〜 - 男子シングルス4回戦
- 1/25
- (日)
午前8:55〜
午後4:50
- ロッド・レーバー 第3試合
ケビン・アンダーソン
(南アフリカ)
ラファエル・ナダル
(スペイン)
解説:松岡 修造 実況:鍋島 昭茂
ファイナルセット7-5までもつれた2回戦、尋常ではない汗の量と、試合後にしきりに「疲れた」と言っていたナダルだが、3回戦では強い前王者が帰ってきた。とはいえ、相手が106位のデュディ・セラだったことを考慮すればまだ安心するわけにはいかない。このアンダーソンが今大会初めて対戦するシード選手。タフマッチが予想される。
アンダーソンは203cmという長身のビッグサーバーで、ここまで1試合平均20本以上のサービスエースを放っている。3試合ともタイブレークをものにする勝ち方もビッグサーバーの鉄板だ。
28歳同士で、アンダーソンも過去2年はトップ30をほぼ維持しているにもかかわらず、対戦は1度だけ。2010年のトロントで、ナダルがタイブレークをものにしてストレートで勝った。再びタイブレークの勝負になる可能性も十分。タイブレークの勝率はナダルのほうが高いが、今季はまだ一度も戦っていない。
- 大会第7日
〜ナイトセッション〜 - 女子シングルス4回戦
- 1/25
- (日)
午後4:50〜
深夜0:00
- ロッド・レーバー 第4試合
ヤニナ・ウイックマイヤー
(ベルギー)
シモナ・ハレプ
(ルーマニア)
解説:岩渕 聡 実況:吉崎 仁康
ウイックマイヤーがグランドスラムで久々に勝ち上ってきた。2009年にツアー2勝し、全米オープンでベスト4に進んだ強打の持ち主。同じベルギー出身のキム・クライシュテルスの後継者と期待されながらも、その後は伸び悩んでツアー優勝から5年間も遠ざかった。182pの上背を生かしたショットが強烈だが、ツアーの強打対策は進んでいる。対戦相手のハレプがその好例だろう。
これまでの対戦成績ではウイックマイヤーの3戦3勝だが、最後の対戦は3年前。ハレプが脚を使って戦術的なプレーでトップ10にのし上がったのは一昨年からだ。ハレプのリターンから打ち分ける戦術、展開力は抜群。ただ、ウイックマイヤーはここまで3試合をいずれもフルセットで勝ち上がってきた。3セットという枠を存分に使い切れば、番狂わせもある。
- 大会第7日
〜ナイトセッション〜 - 男子シングルス4回戦
- 1/25
- (日)
午後4:50〜
深夜0:00
- ロッド・レーバー 第5試合
アンディ・マレー
(イギリス)
グリゴール・ディミトロフ
(ブルガリア)
解説:土橋 登志久 実況:河路 直樹
ベスト16の戦いにふさわしい顔合わせだ。かつて4強と言われながら、昨シーズンはそこから外れたアンディ・マレーにとって、錦織圭、ミロシュ・ラオニッチとともに新御三家の一角にいるディミトロフには負けられない。ここまでの対戦成績はマレーの4勝2敗だが、昨年は3戦してディミトロフの2勝1敗。とりわけ、マレーの地元ウィンブルドンで、ディミトロフにストレート勝ちを許した恨みは濃い。
ディミトロフは「ベビー・フェデラー」といわれたほど、フェデラーによく似たオールラウンドプレーヤーで、一方のマレーはベースラインからのカウンターアタックを得意とする。センターコートは球足が速いと言われるが、ディミトロフの攻撃をマレーがどう処理するか。世代交代の行方を占う意味でも興味深い一戦だ。
※試合の進行状況により、放送カードが変更となる場合があります。ご了承ください。