新着番組
-
4月30日(土)午後6:30
唐十郎が演劇賞を席巻した傑作戯曲に宮沢りえ、磯村勇斗、愛希れいか、風間杜夫ら豪華キャストが集結!演出は蜷川幸雄、唐十郎に師事した金守珍。
劇団唐組によって2003年に初演され、第55回読売文学賞の戯曲・シナリオ賞、第38回紀伊國屋演劇賞(個人賞)、第7回鶴屋南北戯曲賞、および第11回読売演劇大賞の優秀演出家賞を受賞した伝説の戯曲「泥人魚」。初演以来18年ぶりに上演されたこの名作を放送する。
演出は蜷川幸雄や唐十郎に師事した金守珍。出演は、唐の舞台作品へは本作で4作目の出演であり、現代のアングラ演劇界のミューズと呼び声高い宮沢りえ。彼女は「死と乙女」以来、約2年ぶりに舞台に登場する。NHK大河ドラマ「青天を衝け」の徳川家茂役でも話題の磯村勇斗、宝塚歌劇団月組トップ娘役として人気を博し、本作で初のストレートプレーに挑む愛希れいかが唐作品に初挑戦。また、風間杜夫が初演で唐十郎が演じた役で出演する。さらに、岡田義徳、大鶴美仁音、渡会久美子、広島光、島本和人、八代定治、宮原奨伍、板倉武志、奈良原大泰、キンタカオ、趙博、石井愃一、金守珍、六平直政と、本作にふさわしい、くせ者が結集。演劇賞を総なめ、演劇界を席巻し、「唐十郎の集大成」と呼ばれる傑作に注目してほしい。
<ストーリー>
港の町を去って、今は都会の片隅にあるブリキ店で暮らす蛍一(磯村勇斗)。店主の静雄(風間杜夫)は、まだらボケの詩人だ。日が落ちると急にダンディーな夜の詩人と化す。ある時、店に現われたのは詩人を「先生」と呼ぶ、しらない二郎(岡田義徳)。二郎は詩人・静雄の元門下生であり、蛍一とは長崎の諫早湾の漁港でともに働いた仲だった。干拓事業の賛否に揺れる漁港では、湾を分断する“ギロチン堤防”が内側の調整池の水を腐らせ不漁が続き、調整池の埋め立てに反対だった仲間の漁師が、次々と土建屋に鞍替えしていく。そんな現実に絶望した蛍一は、港の町を去ったのだ。一方の二郎は、実は港に派遣された“さぐり屋”だった。依頼主は、月の裏側を熟知しているとのたまう月影小夜子(愛希れいか)。二郎の裏切りを蛍一がなじっていると、蛍一を捜して、やすみ(宮沢りえ)という女が現われる。
関連情報
収録日:2021年12月15日
収録場所:東京 Bunkamuraシアターコクーン
スタッフ・キャスト/
作:唐十郎
演出:金守珍
出演:宮沢りえ 磯村勇斗 愛希れいか 岡田義徳
大鶴美仁音 渡会久美子 広島光 島本和人 八代定治
宮原奨伍 板倉武志 奈良原大泰 キンタカオ 趙博
石井愃一 金守珍 六平直政 風間杜夫