ドキュメンタリー

ノンフィクションW　春風亭昇太 会長の決断

公益社団法人　落語芸術協会・会長、春風亭昇太。２０２０年の未曽有の事態下、落語の未来のために会長「昇太」が下す決断とは。

長寿番組「笑点」司会者、大河ドラマ俳優として活躍し、プライベートでは2019年に結婚をするなど、常にお茶の間に話題を提供し続ける落語家、春風亭昇太。自らを「薄っぺらい人間」と言い放ち、画面に映し出されるのは“軽妙”“明朗快活”な姿ばかり。
しかし、彼には異なる顔がある。それは、公益社団法人 落語芸術協会・会長。2019年、200人を超える協会員が所属する大きな芸能実演家団体の会長職に就任。以降、神田伯山、柳亭小痴楽と若手人気者が次々と真打に昇進、活況を呈していた演芸界だったが2020年春に新型コロナウイルス感染症拡大が始まる。
緊急事態宣言による寄席の閉鎖、予定されていた真打昇進披露興行の延期と、先が読めない状況の中、これからの落語芸術協会、大衆芸能としての落語をどう存続させるのか。落語の未来のために会長である昇太が下す決断とは…。9カ月にわたる密着取材とインタビューで彼の人間像と考えに迫り、周辺人物の証言などとともに、昇太が下した決断を検証する。