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メトロポリタン・オペラ ダニエル・カターン《アマゾンのフロレンシア》MET初演
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6月14日(土)午後3:00

ノーベル賞作家ガルシア=マルケスにインスパイアされたオペラ。行方不明の恋人を捜す歌姫の心の旅をトニー賞受賞演出家が描く。美しすぎる舞台に一瞬たりとも目が離せない。
ニューヨークにある世界最大級のオペラハウス「メトロポリタン歌劇場(MET)」。1883年に創設されたこの歌劇場は、世界のトップ歌手たちの夢の競演に加え、舞台セットや衣装など何もかもが豪華そのもの。新演出を積極的に取り入れることでも知られ、常にオペラ界に旋風を巻き起こしてきたが、特に今シーズンは芸術性を追求しつつ、現代の問題に積極的に取り組むMETの挑戦が話題となった。
WOWOWでは、最新技術を駆使したカメラワークと5.1chのダイナミックな音声で収録されたMETライブビューイング2023-24シーズンから5作品を放送・配信する。今回お届けするのは、現代に生きる観客に向けて、新たな息吹を感じさせるMET初演、新演出のえりすぐりのラインナップ。幕間では、今まさに歌い終わった歌手たちへの直撃インタビューなど、劇場では見られない映像も満載。オペラファンにも初心者にも、METのすばらしさを余すことなくお届けする。
<内容>
ジャングルに消えた恋人を捜してアマゾン川をさかのぼる歌姫と、同じ船に乗るさまざまな乗客たち。彼らの愛と死、心の旅が、ロマンあふれる音楽に彩られて描き出される。トニー賞受賞M・ジマーマンの演出はエメラルドグリーンの壁で川の形を変え、赤いドレスを着たピラニアの群れ、優雅なダンスを見せるサギなど夢のような世界が広がる。
METでスペイン語作品の上演は約100年ぶり。A・ペレスはじめヒスパニック系歌手と音楽監督のY・ネゼ=セガン指揮によるゴージャスなMET初演。作曲のD・カターンが物語の着想を得たのは「百年の孤独」で知られるノーベル賞受賞作家G・ガルシア=マルケスの世界。マルケスの愛弟子が脚本を担当し、コロナ禍で注目された「コレラの時代の愛」のオマージュも感じられる。何かを失い、その喪失感が埋まらない時、人は何を糧にするのか。音楽と愛の神秘的な関係が明かされるラストシーンに、心の震えが止まらない。
関連情報
収録日:2023年12月9日
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
演出:メアリー・ジマーマン
出演:アイリーン・ペレス(フロレンシア・グリマルディ)、ガブリエラ・レイエス(ロサルバ)、グリア・グリムスリー(船長)、マッティア・オリヴィエリ(リオロボ)、マリオ・チャン(アルカディオ)、ナンシー・ファビオラ・エレーラ(パウラ)、マイケル・キオルディ(アルバロ)
<特集>
トニー賞がやってくる!ステージ特集 6月2日(月)~28日(土)