年末の風物詩として定着している、ベートーヴェンの「第九」こと交響曲第9番「合唱付き」。この「第九」のみならず、楽聖ベートーヴェンが書いた交響曲第1番から第9番までを、大みそか1日で一気に連続演奏する「ベートーヴェンは凄い！全交響曲連続演奏会」。2003年から始まり、毎年大みそかに開催されてきたこのプロジェクトで、過去13回指揮台に立ち、今回もタクトを振ったのが小林研一郎である。
　情熱に満ちたエネルギッシュな指揮ぶりや音楽作りから、クラシックファンには“炎のマエストロ”と称され絶大な人気を誇ってきた小林も、2021年に81歳を迎え、通算14回目となる本公演をもって「最後の全曲指揮」と宣言した。
　大みそかの午後に開演し、全9作品の交響曲が連続演奏されたこの公演をWOWOWオンデマンドでライブ配信したが、今回も余すところなく放送。ベートーヴェンの全交響曲を存分にご堪能いただきたい。