ステージ
浦島さん いのうえひでのり×福士蒼汰

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浦島さん

福士蒼汰主演、劇団☆新感線のいのうえひでのりが現代に贈る大人のおとぎ話。日常から切り離され、様変わりした元の街にたたずむ浦島がした究極の選択とは!?

太宰治の短編「浦島さん」をもとにコロナ禍の現代を映した新作舞台、ヴィレッヂプロデュース2020「浦島さん」。“外に出ることなくこもっていた自粛期間”と“竜宮城”、“一瞬にして日常が変わった今”と“様変わりした元の街にたたずむ浦島”とを掛け合わせた。元の生活に戻りたいと願うのか、前に進もうとするのか、浦島は玉手箱を開けるかどうか究極の選択をする。
主演は「『髑髏城の七人』 Season月 上弦の月」で初舞台を踏んだ福士蒼汰。公演延期となった「神州無頼街」でいのうえひでのりとタッグを組む姿が待ち焦がれられていた彼が、この企画にあらためて共鳴し、理屈っぽい名家のボンボンである浦島太郎役で新たな魅力を発揮。ともに旅をする亀とのけんかはまるでSNS上の“クソリプ”の送り合いのよう。乙姫との感覚のズレも笑いを誘う。
演出は劇団☆新感線のいのうえひでのり。“コロナ禍でも楽しめるエンターテインメント”を模索する中“今ならでは”の3人芝居への挑戦へ至った。脚色は、圧倒的な筆力で二重三重の織物のような劇構造の中に真実を構築する倉持裕。才筆を振るい、最高の台本を作り上げた。乙姫はなぜ玉手箱を渡したのか?人との関わりが激減した今、人間にとって何が大切なのか、気付かせてくれる傑作。

浦島さん

福士蒼汰主演、劇団☆新感線のいのうえひでのりが現代に贈る大人のおとぎ話。日常から切り離され、様変わりした元の街にたたずむ浦島がした究極の選択とは!?

名家の長男として、品行方正に暮らす浦島太郎(福士蒼汰)。世にあふれる批評に辟易した彼は、なるべくそこには近づかず、風流に生きようと努めている。人はそんな彼をつまらないと言うが、風流人は何事にもムキにならないのだと、その心が分からぬ人々を哀れみながら生きていた。
そんなある日のこと、助けてもらった恩返しに現われた亀(粟根まこと)から、竜宮城には他人をどうこう言う者はいないと聞き、そんなすばらしい場所があるならばと海の中へ。何を聞いてもまともに答えず斜め上、されどもっともな亀の言葉に翻弄されつつ、竜宮城にたどり着く。そこにはつかみどころのない態度の乙姫(羽野晶紀)、そしてすべてが無限に許される空間があった。

演目

  • ヴィレッヂプロデュース2020 Series Another Style『浦島さん』

収録日・収録場所

  • 2020年10月12日~13日/東京 東京建物 Brillia HALL

出演

  • 福士蒼汰
  • 羽野晶紀
  • 粟根まこと

スタッフ

  • 演出
    いのうえひでのり
  • 原作
    太宰 治「お伽草紙」新潮文庫版より
  • 脚色
    倉持裕
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