1968年に開催された第21回カンヌ国際映画祭は、5月革命の余波により中断する事態に。当時の膨大な映像や証言とともにその顛末を振り返る。
1946年、フランス政府の肝いりで第1回が開催されて以来、長い歴史と伝統を誇るカンヌ国際映画祭だが、1968年、折しもパリで“五月革命”が起きる中、南仏のカンヌで始まった第21回の映画祭はその余波を受け、会期半ばで中止に。それに先立つ2月、パリのシネマテークの名物会長が突如解任される“ラングロワ事件”が起きた際、猛烈な抗議活動を繰り広げたF・トリュフォー、J=L・ゴダールといった映画人たちが、ここでもその中心的役割を担い……。そんな映画史上の大事件の全容を、貴重な映像と証言で検証する。【内容】
1968年2月、古今東西の映画を収集保存し上映してきたパリのシネマテーク・フランセーズの創設者兼名物会長であるH・ラングロワが、ド・ゴール政権の文化相アンドレ・マルローに突如解任される事件が発生。このシネマテークで映画を浴びるように見て育ったトリュフォー監督は、ただちに世界中の映画人に呼び掛け、熱烈な抗議活動を展開。やがて同年5月、パリで学生・労働者たちがゼネストを開始し、“五月革命”が起きる中で幕を開けた第21回カンヌ国際映画祭だったが、トリュフォー、ゴダールはカンヌに乗り込み、ストを始めた学生・労働者たちに連帯して映画祭を中止すべきだと主張。賛否両論呼びながらも映画祭は中止に追い込まれる。
出演
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出演(アーカイブ映像)フランソワ・トリュフォー
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出演(アーカイブ映像)ジャン=リュック・ゴダール
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出演(アーカイブ映像)アンリ・ラングロワ
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出演(アーカイブ映像)ロマン・ポランスキー
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出演コスタ=ガヴラス
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出演ノエル・シムソロ
スタッフ
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監督ジェローム・ウィボン