フランス南西部ビアリッツを本拠地とするティエリー・マランダン率いるバレエ団が2016年に上演した「美女と野獣」。チャイコフスキーのメロディーと美しいダンスは必見
このバレエ団の芸術監督であるティエリー・マランダンは、パリ・オペラ座バレエ団やナンシー国立バレエ団のダンサー出身で、コンテンポラリーダンスの振付家として定評がある。本作では、ストーリーを展開していく登場人物以外にストーリーテラーとして「芸術家」「魂」「肉体」を表わす3人がステージ上に現われ、独特の世界観を作り出している。【ストーリー】
商人には3人の美しい娘がいた。長女、次女がいじわるで強欲なのに対し、ベルという名の三女(クレール・ロンシャン)は、心が清らかな女性へと成長する。ある日、商人は船の積み荷を引き取るため遠く離れた町に出向くが、帰り道で迷い乗っていた馬ともども行き倒れ寸前に。しかし、偶然立派な城を発見し、恐る恐る入ってみる。だが誰もいないようだ。いつしか商人は眠りに就いていた。
翌朝、城を出て庭のバラを見た商人は、ベルから旅の土産にバラを頼まれていたことを思い出し、枝を折ってしまう。すると、見るからに恐ろしい容姿の野獣(ミカエル・コント)が激怒しながら出現。商人はバラが欲しかった事情を話し、命乞いをする。商人の命の代わりに娘をひとり差し出すよう迫る野獣。傷心のまま家に帰った商人から話を聞いたベルは、自分が野獣のもとへ向かうことを申し出る。そして、城にやって来たベルを見た野獣は、彼女に恋心を抱くのだった。
演目
- 美女と野獣
収録日・収録場所
- 2016年2月/スペイン・サン・セバスティアン クルサール公会堂
出演
役名 | 役者名 |
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ベル | クレール・ロンシャン |
野獣 | ミカエル・コント |
魂の役 | 兼井美由季 |
スタッフ
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音楽ピョートル・チャイコフスキー
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振付ティエリー・マランダン
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指揮アイナルス・ルビキス
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演奏エウスカディ交響楽団