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「ザ・オペラハウス1966」 〜ウエスト・サイド狂騒曲〜

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「ザ・オペラハウス1966」

メトロポリタン歌劇場が現在地に移るするまでの壮大なドラマを追ったドキュメント。秘蔵映像満載で贈る一大プロジェクトの裏側をドナルド・キーンのインタビュー付きで。

新METのこけら落とし公演は絢爛豪華なセットが話題のサミュエル・バーバー作曲≪アントニーとクレオパトラ≫。しかし直前のリハーサルではセットのピラミッドは開かず、回り舞台は回らない、加えてスタッフたちはストライキを画策していた。初日に向けてトラブルが続く中、MET総裁自ら「最初のシーズンに新作9作はクレイジー」と語るなど、暗雲が立ちこめていた。そんな中、演出家フランコ・ゼフィレッリは執念と情熱で稽古を牽引。また主演を飾ったソプラノ、レオンティン・プライスは人種差別がまだ色濃く残る故郷から両親を迎えた初日の忘れられない出来事を感動的に語る。番組は、旧劇場をよく知るドナルド・キーンのインタビュー付きでお届けする。

「ザ・オペラハウス1966」

メトロポリタン歌劇場が現在地に移るするまでの壮大なドラマを追ったドキュメント。秘蔵映像満載で贈る一大プロジェクトの裏側をドナルド・キーンのインタビュー付きで。

メトロポリタン歌劇場(MET)が、ブロードウェイから『ウエスト・サイド物語』の舞台でもあった現在地へ移り、1966年の“こけら落とし”に至るまでを追ったドキュメタリー映画の傑作。旧劇場の最後の舞台やこけら落とし公演に向けてのドタバタ、そして1950〜60年代のニューヨークの文化を形作った各界の著名人の姿を通して、この時代に起こったニューヨークの街の変化も描き出す。
メトロポリタン歌劇場が現在の場所に移転するまでには紆余曲折があった。旧劇場は壮麗な内装ながら、ステージがよく見えない席が718席に上ることに加え、稽古場の粗末さ、舞台裏の狭さなど、かねてより問題が指摘されていた。MET総裁のルドルフ・ビングも「移転は不可欠」と語るが、計画は何度も頓挫した。しかし、ニューヨーク市の都市計画の思惑も絡み事態は進展する。新天地に決定したのは、ミュージカル「ウエスト・サイド物語」の舞台となったスラム街。巨大なブルドーザーが建物を壊し、住人たちを移転させた。METの建物のデザインも資金面から建築家ウォレス・ハリソンの構想が縮小を余儀なくされるなど迷走が続く。そんな中、1966年9月16日に開催されるMETのこけら落としの準備は進められていた。ソプラノ歌手レオンティン・プライスは、主演の打診を受けてから「天使のように節制して毎日を送った」と当時を振り返る。

出演

  • 出演
    レオンティン・プライス
  • 出演
    フランコ・ゼフィレッリ
  • 出演
    レナード・バーンスタイン
  • 出演
    ルドルフ・ビング
  • コメント
    ドナルド・キーン

スタッフ

  • 監督
    スーザン・フロムキー
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