浪速の喜劇女優“ミヤコ蝶々”をモチーフに、ひとり芝居のイメージを塗り替えたと絶賛された三谷幸喜の傑作舞台。観客を涙と笑いに包んだ戸田恵子の迫真の演技は必見。
2004年から翌年にかけて東京と大阪で上演された三谷幸喜作・演出の舞台。この作品は、三谷初のひとり芝居。仕事に生き、恋に生きたひとりの女の生涯と、彼女を取り巻くさまざまな人物との物語を演者ひとりが演じきり、ひとり芝居のイメージを塗り替えたと絶賛された。2010年以降にもニューバージョンとして上演され、通算100ステージを数えるロングラン公演となっている。物語は昭和を中心に活躍した浪速の喜劇女優・ミヤコ蝶々をモチーフにしている。物語の主人公も蝶々よろしくひとりの人間として、そしてひとりの女性として、苦しみ、恋に破れ傷つき、しかしりんとしたたたずまいで自分の人生に向き合っていく。その力強い姿を三谷幸喜は愛情深く台詞のひとつひとつに織り込み、紡がれた言葉に戸田恵子が息を吹き込んだ。ドラマ、舞台、映画とさまざまなシーンで三谷作品に出演してきた戸田は、この作品でひとり芝居という新境地に立った。また、愛知出身の戸田が関西弁のせりふを繰り出すべく、方言指導に俳優の生瀬勝久が参加している。
【ストーリー】
ある劇場の楽屋でひとりの喜劇女優(戸田恵子)が、彼女の半生を本にしたいという記者の来訪を受けていた。女優は思い出話を始める。初恋、結婚、離婚と波瀾万丈な人生を生き抜いた女の半生、恋に生き、仕事に生きた浪速の喜劇女優のりんとした生きざまが一代記となって浮き彫りになってゆく。
収録日・収録場所
- 2005年1月15日/東京 パルコ劇場
出演
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戸田恵子
スタッフ
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作・演出三谷幸喜
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演奏小竹満里
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演奏山下由紀子