バレエの歴史を刻み続けてきた、ロシアが誇る世界最高峰のバレエ学校ワガノワ・バレエ・アカデミー。厳しい訓練と競争をくぐり抜けて、未来のスターが生まれる過程を追う。
1738年に設立され、270年以上もの歴史を持つロシア最古のバレエ学校ワガノワ・バレエ・アカデミー。卒業生には、アンナ・パヴロワ、ヴァスラフ・ニジンスキー、ジョージ・バランシン、ルドルフ・ヌレエフらバレエ史に残るレジェンドや、ウリヤーナ・ロパートキナ、ディアナ・ヴィシニョーワら現代のスーパースターなど、数多くの天才ダンサーが名を連ねている。番組は約110日間、ロシア・サンクトペテルブルクにあるワガノワ・バレエ・アカデミーに密着した。卒業生の証言などを交えてその歴史を紐解きながら、次のスターを目指す少年少女たちの様子を伝える。通常は10歳で入学し、8年間の総合舞踊教育を受ける学校だが、毎年約70人の新入生枠に対し数千人が試験に臨むという。入学で狭き門をくぐり抜けた後も、厳しいレッスンが続く。中でも、230年以上の歴史を持ち、学校と深い絆で結ばれているマリインスキー劇場のクリスマス公演、「くるみ割り人形」の、主役の少女マーシャ役をめぐる競争は緊張感が漂う。この主役に抜擢されれば、将来のスターを約束されたようなもの。“将来のスター”を見極めるニコライ・ツィスカリーゼ校長の熱くも冷静な指導の日々…。クリスマス公演への出演にすべてを懸ける少年少女たちの姿と、スター誕生の過程をカメラが追う。
収録日・収録場所
- 2015年/ロシア・サンクトペテルブルク