希代のジャズシンガー綾戸智恵が介護中の実母から受けた家族に関する突然の告白。これまで知らなかった家族史を知り、その生き様=音楽を濃厚なものにする過程に完全密着。
「あなたが父親と思ってきた人とは別に、実は本当の父がいる…」希代のジャズシンガー綾戸智恵は数年前、介護を続ける認知症の実の母親から突然の告白を受けた。大阪で育ち、幼くしてピアノを弾き始め、17歳で単身渡米。米国人との結婚・出産・離婚、乳がんとの闘い、実母の介護など、壮絶な人生を送ってきた綾戸の歌声は、それらすべてを詰め込んだような“誰にもまねできない歌声”だ。40歳でのデビューから15周年という節目を機に綾戸は自らの意志で実父を探す旅に出ることを決意。幼き頃の自分や家族のルーツを知る人々との運命的な出会いを経験し、これまで意識すらしたことのなかった「家族」や「生きること」、そして「歌うこと」の意味を突きつけられることとなる。そこから見えてきたのは…。
ディレクターを務めるのは映画監督ヤン・ヨンヒ。綾戸の旅と、その旅があったからこそ生み出されるニューアルバム制作の日々に完全密着する。(2014年)
出演
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出演綾戸智恵
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ナレーション土屋裕一
スタッフ
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ディレクターヤン・ヨンヒ(映画『かぞくのくに』など)