世界を魅了し続けてきたバレリーナ、ニーナ・アナニアシヴィリ。現役のバレリーナとして世界中で活躍するかたわら、祖国ジョージアの国立バレエ団再建に尽力する姿を追う。
華のある容姿と卓越したダンスの技術を持つ、“世界のプリマ”ニーナ・アナニアシヴィリは世界で最も愛されているバレリーナのひとりだ。「踊る喜び、生きる喜び」にあふれていることから、“幸福のバレリーナ”とも呼ばれている。ボリショイ・バレエとアメリカン・バレエ・シアターなど第一線で活躍した後、2013年現在、祖国ジョージア(旧読み:グルジア)の国立バレエ団の芸術監督を務める。少女時代、ボリショイ・バレエ学校入学のためジョージアを離れたが、激動の祖国は常に彼女の心の中に存在していた。祖国の大統領から直々に芸術監督のオファーを受けたことにより、ニーナは祖国の芸術を守り、後進を育てていく道を選ぶことに。2012年の政権交代による混乱や、恵まれない環境にも負けず、彼女はジョージアの伝統文化を取り入れたバレエ団の発展のため尽力する。
年々評価を高めているジョージア国立バレエ団。ニーナの姿に密着しながら、祖国にバレエを捧げる“世界のプリマ”の道を追う。(2013年)