「ロミオとジュリエット」を東北弁で演じる東北地方の劇団に迫る。東日本大震災のため活動休止中だった彼らが、豊かさと脅威をもたらした「海」をテーマに再始動する。
“堅苦しい”と思われがちのシェイクスピア劇を東北弁で上演する「シェイクスピア・カンパニー」。1995年の初演から仙台を中心に活動し、ハムレットが題材の「破無礼」では約5000人の観客を動員するなど人気の高い劇団だ。だが2011年の東日本大震災により活動は休止に。依然として復興には遠い2012年5月、劇団の主宰、東北学院大学の下館和巳教授は被災地の人々が演劇を求めていると感じ、再始動を決意する。メインの役者で集まったのは3人だったため、役者を募集し劇団は新たな一歩を踏み出す。震災後第1作に選ばれたのは、旗揚げ公演で上演した「ロミオとジュリエット」。原点に戻りながらも、震災を経て脚本・演出には何が盛り込まれるのか?番組では、新役者のオーディションや稽古風景など、2012年11月スタートの公演に向けて動く劇団員や公演を支えるスタッフたちに密着。エンターテインメントに希望を託す人々を追う。
出演
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ナレーション伊達みきお(サンドウィッチマン)