市川海老蔵の洗練された身体と芸との関連性、歌舞伎俳優として生きるための精神性に迫る。古武術や最先端科学に「芸を磨くヒント」を見いだし、研鑽する姿を追う。
江戸歌舞伎を代表する成田屋の継承者として舞台に立つ歌舞伎俳優・市川海老蔵。江戸で発展した江戸歌舞伎の精神を学び、家に伝わる芸、そして口伝と向き合う姿を通して“歌舞伎俳優という過酷な職業”に迫る。市川海老蔵。彼は常に「歌舞伎俳優」としての動きを考え抜き、月の興行で連続25日舞台に立ち続けるための身体づくりを日常としている。歌舞伎には様々な役柄、型があり「スポーツ競技のように一様のトレーニングや筋肉鍛錬では正解に到達できない」と悟りながら、正解のない「芸の継承者」という使命に挑み続ける日々を取材。古武術家の術や最新科学に一歩突き抜けるヒントを探りながら歌舞伎の芸、その継承とは何かを見つめる。