1982年公開の映画「ブレードランナー」。当時2019年の未来都市を描いたシド・ミード氏へ密着取材を敢行。いま未来をどう描くのか?番組のために新作を書き下ろす。
1982年に公開された映画『ブレードランナー』で、2019年の未来都市を描いた工業デザイナー、シド・ミード。劇中で登場する都市は、過度な技術革新、そして環境汚染と人口爆発によってもたらされた暗い世界だった。公開から30年を経て、それらが実社会で現実化しつつあることから“未来の預言者”とまで言われたシド・ミードは、さまざまなプロジェクトに参加し、未来を描き続けた。そんなシド・ミードに、「理想の未来都市」というテーマでイラストを依頼。キャンバスのどこから描くのか? そこにはどんな哲学があるのか? 約100日後、グアッシュという水彩絵具を中心に手書きで描かれた50.8cm×76.2cm(20インチ×30インチ)の作品が完成。絵を描く際に実践しているという“5ステップ”とともに、シド・ミードが思い描いた“ユートピア”の制作過程に密着する。