ドキュメンタリー
ノンフィクションW 失われた琉球の魂を求めて 〜復帰40年・甦る紅型〜

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ノンフィクションW 失われた琉球の魂を求めて

2012年に初めて公開された紅型の着物がある。紅型は沖縄を代表する染物だが戦前のものは職人すら目にすることがなかった。失われた琉球文化を求める職人を追う。

首里城、泡盛、三線(サンシン)…。沖縄では、琉球王朝時代から育んできた数々の独自の文化が、今も鮮やかに魅力を放っている。独特の風合いと明るい色柄が魅力の染物“紅型”(びんがた)もそのひとつ。琉球王朝時代から続き、伝統の沖縄文化を象徴する染物である紅型だが、実は現在、戦前のオリジナルの紅型は沖縄には存在していない。戦前の紅型はなぜ沖縄から消えたのか、現代のものとなにが違うのか。その謎を追っていくと、歴史に翻弄された沖縄の姿と、それでも沖縄の文化を守ろうとした人たちの姿が浮かび上がってくる。

ノンフィクションW 失われた琉球の魂を求めて

2012年に初めて公開された紅型の着物がある。紅型は沖縄を代表する染物だが戦前のものは職人すら目にすることがなかった。失われた琉球文化を求める職人を追う。

沖縄の染色技術を駆使して作られる紅型(びんがた)は、職人が10ものプロセスを経て染める伝統工芸。琉球王国時代に誕生し、継承されてきたが、1945年の沖縄戦でそれまでの作品や型紙などが失われてしまった。現代、数少ない“紅型師”の城間栄市さんは、500年にわたり受け継がれてきた戦前の紅型を、実際に見てみたいという思いを長年抱いてきた。そんな中、思いがけないニュースが舞い込んでくる。
2012年4月、沖縄から姿を消していた戦前の紅型が大量に公開されるというのだ。戦前活躍した洋画家・岡田三郎助が沖縄を旅行した際、紅型を大量に購入。それらが松坂屋の倉庫に眠っていることが、近年になって明らかになり、沖縄返還40年を節目に公開されることになった。今まで想像するしかなかったオリジナルの紅型を初めて目にする城間さん。先祖代々がつくり上げてきた色彩に触れ、彼が胸に抱いた決意とは…?
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