社会人ラグビーチームの挑戦の日々に迫る。釜石シーウェイブスは、新日鉄釜石が前身。自らが東日本大震災に見舞われながらも、救援活動を行ない、地域の復興を支える。
岩手県釜石市にあるラグビーチーム「釜石シーウェイブス」の2011シーズンに密着する。かつて、日本ラグビー史に一時代を築いた名門「新日鉄釜石」を前身にもつシーウェイブス。トップリーグ(全国リーグ)への昇格を目指し、開幕への準備を進めていた2011年3月11日、震災で本拠地の釜石市は甚大な被害を受ける。選手たちは、世話になった地元のためにと、自衛隊と共に救援活動や支援物資の運搬に奮闘した。個人練習しかできない状態から、チームは5月にようやく練習を再開し、9月、勝負の2011シーズンに突入する。トップリーグ昇格のチャンスを得る2位以内に入るため、厳しい戦いが続く中、キャプテン佐伯悠や元日本代表の吉田尚史はどのような思いで戦ったのか、また、日本一時代の中心選手・松尾雄治氏らは、チームの戦いぶりをどのように見たのか?あきらめずに戦ったチームが“特別なシーズン”につかんだものとは…?