バイオグラフィー

ザ・クルセイダーズ


時は1954年、テキサス州のヒューストンで生まれ育ったハイスクールの音楽仲間、トロンボーン奏者のウェイン・ヘンダーソン(1939年9月24日生まれ)、ピアニストのジョー・サンプル(1939年2月1日生まれ)、テナーサックス奏者のウィルトン・フェルダー(1940年8月31日生まれ)、ドラマーのスティックス・フーパー(1938年8月15日生まれ)の4人が中心となり、ジャズ・バンドを結成。
50年代末にロサンゼルスに拠点を移した彼らはバンド名を何度か変更し、61年に「ザ・ジャズ・クルセイダーズ」と命名。同年、アルバム「フリーダム・サウンド」でデビューを果たします。そして10年後の71年、彼らはグループ名を「ザ・クルセイダーズ」と改名し、アルバム『パス・ザ・プレイト』を発表。モダン・ジャズからR&B志向のサウンドに路線を変更した彼らは時代の波を捉え、一躍人気ジャズ・グループとして注目を集めます。中でもギタリストのラリー・カールトンが参加し、72年から76年にかけて発表された作品は、世界中の音楽ファンから愛され、クルセイダーズの人気を決定付けました。
1976年のアルバム『南から来た十字軍(Those Southern Knights)』 を最後に、ウェイン・ヘンダーソンが脱退。その後、ジョー・サンプルは、グループ活動と並行しソロ活動も開始します。そして1979年、女性ヴォーカリスト、ランディ・クロフォードを迎えて発表したクルセイダーズのアルバム、『ストリート・ライフ』は爆発的なヒットとなり、グループの人気は最盛期を迎えますが、1982年のアルバム『ロイアル・ジャム』を最後に、ドラマーのスティックス・フーパーが脱退。その後も、クルセイダーズとして活動を続けたジョー・サンプルとウィルトン・フェルダーですが、1991年に『ヒーリング・ザ・ウーンズ』を発表後、グループの実質的な活動を停止してしまいました。
そして10年が経ち、2002年、今度はジョー・サンプル、ウィルトン・フェルダー、スティックス・フーパーの3人が「クルセイダーズ」として、アルバム『ルーラル・リニューアル(Rural Renewal)』を発表し再びグループ、クルズセイダーズの活動を開始しました。メンバーの入替りは度々あるものの、ジョー・サンプルとウィルトン・フェルダーを中心としたクルセイダーズの活動は、その後も続けられています。