バイオグラフィー

ティル・ブレナー


ティル・ブレナー(Till Brönner) は1971年5月6日ドイツのフィールゼンでドイツ生まれ、イタリアのローマで育ちました。9歳でトランペットを吹き始めますが、13歳の時に彼の両親がルイ・アームストロングとチャーリー・パーカーのレコードを聞かせてくれたことで彼の人生は大きく変わります。クラシック音楽の勉強を続けながら、ジャズ・トランペットに夢中になり、15歳になるとジャズ・オーケストラに最年少メンバーとして参加。ケルン音楽大学でトランペットを専攻した後、20歳でベルリンを拠点とするホルスト・ヤンコフスキーのジャズ・オーケストラに入団します。
1993年、レイ・ブラウンなどの大御所を迎えた初のリーダー・アルバム、「ジェネレーション・オブ・ジャズ 」を発表。そして1996年の3枚目の作品、『ジャーマン・ソングス』では交響楽団と共演し、ドイツの古い映画音楽を彼の斬新なアレンジによって蘇らせ、ドイツ国内で絶賛を浴びました。続く97年の作品、『ミッドナイト』では、マイケル・ブレッカー他、ニューヨークの実力派と共演。 彼の噂はアメリカでも次第に広まります。
そして1998年、ついにジャズの名門レーベル「ヴァーヴ」との契約が実現し、「ラブ」を発表。日本では1999年5月に発売され、その顔立ちのよさも手伝って一躍その名が知られる様になりました。
また、歌も歌うことからチェット・ベイカーと比較され、デジタル技術による当人との共演を果たすなどチェットの後継者とも言われますが、彼自身はそんな枠に捉われず、独自の新たな挑戦を続けています。