アート・ファーマーは、1928年8月21日、アイオワ州、カウンシル・ブラフス(Council Bluffs)で双子の兄弟、アディソンと共に生まれました。
1945年にロサンゼルスに移り住み、40年代末にはプロのトランペッターして働き始めます。
ジェイ・マクシャン、ワーデル・グレイ等との共演を経て、53年にはライオネル・ハンプトン・オーケストラのヨーロッパ・ツアーに参加。帰国後、ニューヨークに定住し、レコード会社と契約します。
57年から59年に掛けて、ホレス・シルバー、ソニー・クラーク、ジェリー・マリガン等と共演後、ベニー・ゴルソンと伝説のグループ、ジャズテットを結成。
60年に入ると、トランペットのほか、フリューゲルホーンを頻繁に使用し始めます。62年からは、フリューゲルホーンと相性の良いギターを演奏するジム・ホールを含むカルテットで活動。
64年までに録音された、このグループでの作品は、アート・ファーマーの知名度をより一層高める事となりました。その後ヨーロッパに頻繁に訪れ、68年にウィーンに移り住み、オーストリアン・ラジオ・オーケストラのメンバーとして活躍。70年代後半からは、クラブ出演や録音のために、アメリカに滞在する機会が増えます。彼の音楽性は晩年も広く求められ、多くの録音に参加。
そして、1999年10月4日、ニューヨークにて心臓発作により71年の生涯を終えました。