バイオグラフィー

アニタ・オデイ


アニタ・オデイ(Anita O'Day: Anita Belle Colton) は1919年10月18日、イリノイ州シカゴで生まれました。独学で歌唱法を身に付け10代半ばでシンガーを目指します。
1939年、地元ののクラブに雇われプロ・デビュー。41年にジーン・クルーパー楽団の専属歌手となりスイング感溢れる独特の歌い方で人気を獲得しました。44年、スタン・ケントン楽団へ移籍。
45年ジャズ専門誌でベスト女性ジャズ・バンド・シンガーに選出され、再びクルーパー楽団に戻リますが、翌年、ビッグ・バンド歌手に見切りを付けた彼女はソロ・デビューを試みます。しかし、独立後はジャズ・シンガーとしての苦難の道の始まりでしたが、彼女の才能はより一層磨かれて行きました。
56年に創設されたヴァーブ・レーベルの初代シンガーとして迎えられ、ようやくレコーディング・アーティストとして自立。58年、ニューポート・ジャズ祭に出演し、それを記録した映画、「真夏の夜のジャズ」の評判とともに世界的な人気を得ます。1963年には初来日を果たしますが、その後間もなくして、極度の麻薬中毒に陥り活動を休止。壮絶なリハビリ後、70年に復帰。日本でも数々の録音を残すなど90年代まで活躍を続けます。2006年4月には人生最後のアルバムを発表しますが、同年11月23日、心不全により87歳の生涯を閉じました。