氣志團万博2017 ~房総与太郎爆音マシマシ、ロックンロールチョモランマ~

氣志團が主催する夏の恒例イベント「氣志團万博 2017」が今年も千葉県・袖ケ浦海浜公園で行われた。毎年、その豪華な顔ぶれが大きな話題となる氣志團万博だが、今年も布袋寅泰、米米CLUB、Dragon Ash、ユニコーンというレジェンドアーティストのほか、総勢33組が出演。台風の影響による雨のなかでの開催となったが、日本の音楽シーンの頂点が集う“奇跡しか起きない”フェスティバルは今年も約4万人に最大級の感動を与えてくれた。
オープニングセレモニーで千葉が生んだロックスターJAGUARが開会宣言をすると、早くも氣志團が登場した。結成20周年を迎える氣志團は「たくさんの仲間ができたことを誇りに思います」(綾小路 翔)と感慨を口にして「One Night Carnival」を披露。お馴染みのダンスで会場を一体にすると、東京スカパラダイスオーケストラへと繋いだ。1日目は氣志團と同級生にあたる20周年アーティスト10-FEETとDragon Ashの存在が光った。京都のパンク魂を見せつけた10-FEETは氣志團との寸劇でも笑いをとり、全身全霊のミクスチャーロックを炸裂したDragon AshはKj(Vo/Gt)の「氣志團に“知らない音楽を教えてくれてありがとう”と言って帰ってください」という言葉が熱かった。雨のフィールドにお客さんが大きな輪を描いたSiM、7年連続出演のももいろクロ―バーZのキレのあるダンスと歌とVAMPSの激しくも耽美なパフォーマンスを経て、トリを飾ったのは布袋寅泰。ついに降臨した永遠のギターヒーローは代表曲を惜しげもなく披露すると、誰もが“伝説”を目の当たりにする興奮に包まれて1日目は幕を閉じた。
朝から雨が降り続いた2日目はレイザーラモンRGによる細川たかしの公認ものまね“こぶしたかし”の開会宣言のあと、びしょ濡れ覚悟のビキニ姿で登場したゴールデンボンバーはやりたい放題のネタで爆笑を掻っ攫った。雨を吹き飛ばすようなパワフルなロックで魅せた初登場のガールズバンドSCANDAL、3MCが絶妙のマイク回しを決めたHIP HOP界の王者KICK THE CAN CREW、「氣志團が好きなひと、隣のひととハイタッチ!」というKENTA(Vo/Ba)の人懐こい煽りで会場を一体にした若手パンクバンドWANIMA。ジャンルを越えたアーティストたちが前半戦を盛り上げたところで、2日目の折り返し地点で登場したのは氣志團だった。「俺たちの街に来てくれてありがとう!」という感謝の言葉と共に届けた「洛陽」は2日目のハイライトを迎えると、そこからジャンルを越えた夢の共演はフィナーレに向けて怒涛の展開となる。初登場のユニコーンは“これぞロックバンド”という貫禄のライブを見せると、大トリの米米CLUBはホーン隊やダンサーを擁する大所帯で夢のエンターテイメント空間を作り上げた。氣志團が最後にクロージングアクトとして登場、雨のなかに花火が打ちあがると、7度目の氣志團万博は歓喜のなかで大団円を迎えた。
この模様は、WOWOWにて12月19日(火)から12月22日(金)にかけて計12時間にわたりリピート放送される。
※番組編成や内容は予告なく変更される場合がございます。
※マキシマム ザ ホルモン、岡村靖幸、山下達郎の放送予定はございません。予めご了承ください。
詳しい情報は番組特設サイトをご確認ください。
【番組特設サイト】
https://www.wowow.co.jp/kishidan/
番組情報
初日 前編:JAGUAR、氣志團、四星球、スカパラ、coldrain、10-FEET、ももクロ、MUCC
初日 後編:SiM、LiSA、Dragon Ash、RIP SLYME、VAMPS、エビ中、布袋寅泰、氣志團 他
二日目 前編:RG、金爆、ユニゾン、SCANDAL、ボイメン、キック、WANIMA、水カン
二日目 後編:氣志團、C&K、ユニコーン、ブルエン、MIYAVI、岡崎体育、米米CLUB