ニーナ・ガルシアの経歴について
彼女は南米コロンビアの出身。すごくオシャレで膨大なクローゼットを持っているお母様と、白い麻のスーツが似合うハンサムなお父様の間に生まれました。小さい頃から日本、インド、イタリア、フランスなど各地で世界中を旅したようです。
15歳からはマサチューセッツ州の女子高に通い、プレッピー※全盛時代に、そこでファッションを体験したと言っていました。後にファッション編集誌のファッション・ディレクターになり、現在はUS版エルを統括しています。かなりハイ・ソサイエティーのお家で育ち、いいものを世界中で見たことが今の経験に役立っているようです。
 
プレッピー※
大学進学のためにある名門私立学校に進学している両家の子息、お金持ちのお坊ちゃんや、お嬢様の意味。対語はヒッピー。
ファッション・ディレクターとしてのニーナの働きぶりは?
年2回ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリでのプレタポルテのコレクションの取材をはじめ、年2回のパリオートクチュールのコレクション及び世界各都市のファッションコレクションへの出席は欠かせませんね。US版エルのファッション方向性を決め、統括し、ディレクションをしているだけでもかなり忙しいし、それ以外にもプロジェクト・ランウェイの審査員を務め、2007年は彼女自身のファッション哲学をまとめた本「The Little Black Book of Style」を出版しました。さらにアメリカでBlackberryの広告塔に彼女自身がなったりしています。
ニーナ自身のファッションスタイルについて
最近出版した本の中でも持論として、「自分を知ることがオシャレへの一番の近道」と言っています。ニーナ自身も自分のことをよく知ってオシャレしているなと思います。 彼女は褐色の肌で自分の肌に映える色使いを選んでいます。実は意外に小柄なんです。どちらかというと日本人のサイズ感と同じくらいです。例えばトップスにすごく開きのあるものでそこにアクセサリーをつけるとか、ジュエリーの刺繍のある物を選んだりとか、なるべく視線をトップスに集める洋服を選んでますね。ウエストもあまりルーズなものでなくてベルトでタイトにする。スカートも長いものでなく膝上丈のシャープなライン、パンツも細身。その下にプラットフォームのハイヒールの靴を合わせることで小柄な体型をよりバランスよく見せるスタイリングをいつも考えてオシャレしていますね。
ニーナの魅力とは?
彼女自身は世界中の一流のものを見て触れている人なのですが、エルの視点・彼女の視点で解釈をして、咀嚼をして、読者に誌面を通してリアルなものとして伝えて行きたいと思っています。そういう姿勢がきちんとしていますね。モードの最前線で難しい言葉で説明するのではなく、読者だったらどう着たらいいかを示してくれます。USエルにとってもなくてはならない存在で、彼女が持っているページは読者にすごくヴィヴィッドに伝わるんじゃないかなと思っています。キャラクターもフレンドリーで社交的。すましてない所も魅力的です。


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