ドラマ
WOWOW・ TBS・テレビ東京 3局横断
Paraviオリジナルドラマ「tourist ツーリスト」

水川あさみ、池田エライザ、尾野真千子出演の1話完結オムニバスドラマ
女性を魅了するミステリアスな三浦春馬と海外で出会った3人の女性の人生と恋にまつわる物語

この秋、WOWOWは、TBSとテレビ東京と3局を横断する、Paraviオリジナルドラマ「tourist ツーリスト」を放送します。 本作はアジア3ヵ国を舞台にした1話完結のオムニバスドラマです。
WOWOWでは、全3話の中の、第3話ホーチミン篇を無料放送。尾野真千子と三浦春馬が出演します。離婚調停中の夫との思い出の場所「ホーチミン」を訪れた立花カオルを演じる尾野真千子が、ミステリアスな青年・天久真を演じる三浦春馬と出会い…!?第1話バンコク篇は水川あさみと三浦春馬が出演してTBSで放送。第2話台北篇は池田エライザと三浦春馬が出演してテレビ東京で放送します。
なお、このドラマは動画配信サービス「Paravi(パラビ)」初のオリジナル制作ドラマとなります。各話放送後、未公開シーンを含むオリジナル版をParaviで独占配信します。
本ドラマは、悩みを抱えた三人の女性が、「バンコク」「台湾・台北」「ホーチミン」の各旅先で、旅を続けているミステリアスな男性・天久真(あめくまこと)に出会い、本当の自分を見つけ出すヒューマンストーリーです。
第1話には、人生に満たされない自分に行き詰まりを感じ、「バンコク」を訪れた野上さつきを演じる水川あさみ、第2話には、独身最後の思い出旅行に女友達と「台湾・台北」に訪れた津ノ森ホノカを演じる池田エライザ、第3話には、離婚調停中の夫との思い出の場所「ホーチミン」を訪れた立花カオルを演じる尾野真千子が出演、人生を模索していく女性を熱演します。全話に登場し、本ドラマの鍵となる人物・天久真は、実力派俳優・三浦春馬が演じ、可愛らしい笑顔とクールな表情の二面で女性を魅了していきます。
撮影は、物語の舞台となる「バンコク」「台北」「ホーチミン」でオールロケを行いました。各地の観光名所や名物グルメも数々登場し、本当に登場人物たちが旅に来たような、リアリティあふれるシーンも見どころのひとつです。

<ストーリー>
第3話 ホーチミン篇

愛人と浮気旅行中の夫を追い、発展著しいベトナム「ホーチミン」へとやって来たのは、一児の母で離婚調停中のパタンナー、立花カオル(35)。皮肉にも、「ホーチミン」はかつてカオルが夫と訪れた思い出深い街でもあった。ある夜、クラブで泥酔したカオルは、天久真と最悪の出会いをし、翌日に偶然再会。無礼のお詫びにと真を食事に誘ったのをきっかけに、彼とともに夫と歩いた場所を訪ね、“思い出の上書き”をして回ることとなるが…。

番組詳細情報はこちら>

関連情報

出演:
【第1話】水川あさみ・マキタスポーツ
【第2話】池田エライザ・仁村紗和・石橋菜津美
【第3話】尾野真千子・バカリズム・成海璃子
【全話】三浦春馬
放送局:
【第1話】バンコク篇(TBS)
【第2話】台北篇(テレビ東京)
【第3話】ホーチミン篇(WOWOW・無料放送)

クリエイティブディレクター:関和亮

監督:山岸聖太(第1話)スミス(第2話)横尾初喜(第3話)

主題歌:HYUKOH(ヒョゴ)

尾野真千子さんインタビュー
「私だったら、想い出を振り返る旅行なんてしません」

WOWOW、TBS、テレビ東京の3局横断による、Paraviオリジナルドラマ『tourist ツーリスト』。WOWOWでは、10月7日(日)深夜0時30分から「ホーチミン篇」を無料放送します。そこで、ヒロイン・立花カオルを演じた尾野真千子さんに作品についてお話を聞きました。

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提供:Paravi

カオルは、悲劇のヒロインぶりたがる女性なんです
――演じるカオルの印象をお聞かせください。

私は、この人のことは好きじゃないなと思いました(笑)。だって、すぐに悲劇のヒロインぶるから。私は、悲劇のヒロインにはなりたくない。だから、演じるにあたってもカオルのことを理解しようという気持ちはありませんでした。私にとって、役は役。決して立花カオルは尾野真千子じゃない。無理に理解しようとするんじゃなく、ホーチミンの空気を吸って、食べ物を食べて、スタッフやキャストのみんなとコミュニケーションをとって、そうやっていろんなものを吸収しながら、最終的に監督の「スタート」がかかった瞬間、立花カオルとして生きることができればいいなって。そんな気持ちで撮影に臨みました。

――三浦春馬さんとは初共演ですが、印象は?

目がすごく印象的でした。と言うのも、現場にいるとき、いつも目がすごく動いているんですよ。きっと周りの動きとか、いろんなことを見ようとしていたんだと思います。上手く言葉にできないんですけど、一生懸命そこにいることを伝えているような、そういう空気感が三浦さんにはあって。一緒にお芝居させていただけて、すごく楽しかったです。

――夫役はバカリズムさんです。

バカリズムさんは、こちらが何かを投げかけたら、必ず返してくれる方。それも、ちゃんとお話に沿った、役の心情を乗せた返しをしてくれるので、すごくやりやすかったです。俳優とお笑いの方では畑が違うので、撮影に入る前は私も多少の不安がありましたけど、お芝居を重ねていくたびに、どんどん面白いものが生まれていきました。

――そして、夫の愛人役で成海璃子さんも出演されます

成海さんは目線や間合いのとり方が独特で。今回も、そんな彼女の独特な空気がよく出ていて。私はそれを心地良く見ながらお芝居をさせていただきました。

クラブで踊るシーンは、ずっと心が揺さぶられていた
――横尾監督とも初めてですよね。

そうですね。普段、監督がどういうスタイルでやっていらっしゃるのかはわからないんですけど、今回に関して言えば結構まめにコミュニケーションをとりながら撮影を進められたんじゃないかなと思います。台本の内容についても、もし本当に自分だったらって置き換えて、実際に起きたことのようにあれこれ話をしたり。

――今回は、長回しも多く、ドキュメンタリーのような撮影スタイルだったと聞いています。

長回しって、演じる側としてはすごく気持ちがいいものなんですね。もちろん台詞をとちったらどうしようとか大変なことはあるんですけど、細かくカットを割らない分、今こうしてお話ししているみたいに、自分の中で考えながら台詞を話せる。監督のおかげで、今回はそういう醍醐味を感じながらお芝居ができました。

――演じていて、特に心が揺さぶられたシーンはありますか?

クラブで踊っているシーンは結構自分の中で揺さぶられましたね。見ず知らずの人と踊って、いい気分になって、あわよくばこの人と一夜の何かがあるかもしれない。その感情が、はたして自分がおかしくなっているからなのか、それとも新しい一歩を踏み出そうとしているからなのか。私自身も迷いながら演じていたので、あそこは結構揺さぶられていました。

自己満足でしかないけど、その自己満足がカオルには必要だった
――カオルは、夫と離婚調停中です。お話だけ見ていると、高圧的なところがあったり、決していい印象には見えない夫ですが、カオルはどんなところが好きだったと思いますか?

たぶん付き合っているときは楽しかったんだと思いますよ。いるじゃないですか、別れた途端、嫌な想い出しか出てこないタイプの人って。カオルの夫は、完全にそのパターン(笑)。別れても美しい想い出が残る人もいるけど、そういうタイプじゃない。思い出せば思い出すほど悪口しか出てこなくて、何で好きだったんだろうって思うタイプの人ですね(笑)。

――それなのにカオルが執着してしまうのは、まだどこかで想いが残っているから?

たぶん好きだったときは嫌なところも全部許せたんだと思います。でも、結婚して、お互いが自分のものになった途端、ムカつくところが増えてきてしまった。だから離婚という道を選んだんだと思います。それなのに、いざホーチミンに行ってみたら、いろんないい想い出が甦ってきて、それで感傷的になっちゃったんじゃないかなって。

――尾野さんは、そういう未練とはすっぱり決別できるタイプですか?

すぐ決別します(笑)。だから想い出を振り返る旅行なんて絶対にしない。もし付き合っていた人との想い出がつまった土地に行かなきゃいけないことになったら、絶対に楽しい想い出をいっぱいつくって、全部塗り替えてくるでしょうね(笑)。

――そう考えると、このホーチミンの旅は、カオルにとってどんなものだったんでしょうね。

率直に言えば、自己満足でしかないと思います。でも、人生において自己満足ってすごく大事。彼女が新しい道を踏み出すためには、この自己満足が必要だった。そう考えています。

私の旅の想い出は、イタリアで聞いた12時の鐘の音
――ロケ地となったホーチミンについてのお話も聞かせてください。

現場を手伝ってくださった現地のスタッフの方がいたんですけど、みなさんすごく優しくて。こちらに対する気遣いのひとつひとつに優しさがにじみ出ているというか。私もこんなふうに優しくなれたらなと思うぐらい、みんないい人でした。

――特に印象的な現地の想い出は?

もうクラクションがすごくて。昼夜問わず、「何かしましたか?」っていうぐらい、ずっと鳴ってるんですよ(笑)。でもだからと言って撮影を止めるわけにはいかないし。日本では考えられない量のクラクションが鳴っている中でお芝居をするというのは、何だか新鮮で面白かったです(笑)。

――やはり日本と海外では違いを感じますか?

すべてが違いますね。言葉も通じませんし、飲み物も食べ物もみんな違う。その中でお芝居をするわけですから、お芝居だって変わってきます。だから、今回はとにかくこのホーチミンの空気とか風とか街とか人とかをちゃんと感じてお芝居をしようって、そのことを一番に心がけていました。

――では、最後に尾野さんご自身の思い出深い旅のお話を聞かせてください。

私、初めての海外がイタリアなんです。トリノ映画祭に参加するために現地へ行って、それが初の海外。それまでずっと英語もできないし、言葉も通じないから、日本から出るのが嫌で、海外に興味を持ったことがなかったんですよ。

――初めての海外が、その苦手意識を変えたんですね。

現地でマネージャーと一緒に御飯を食べていたときのことなんですけど。12時になるのと同時に街じゅうに鐘の音が鳴り響いて。ただそれだけなんですけど、街の雰囲気にもぴったりで、すごく素敵に思えたんです。そこからいろんな文化を見たいなと思うようになって、海外にも興味を持ちはじめるようになりました。今でも気が向いたときにぷらっと行くぐらいで、旅にそこまで関心がある方ではないんですけど、私の中で想い出の旅と言えば、イタリアのあの鐘の音を思い出しますね。

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