「SOIL」はミステリーという形式を取りつつも、物語が進行するにつれ“謎”は紐解かれるどころか更にねじれこんがらがっていく、という構造をもった作品でありまして、そこいらへんがツイステッド・ミステリーと銘打っている所以だったりします。 ではドラマ版「SOIL」は何処に向かい、何処に辿り着くのでしょうか? 果たして、シナリオを拝見すると、清水さん、山口さん両監督は原作とは全く違ったオリジナルのラストを目論んでいるようです。 原作があっても、映像化されるならばそれは監督のもの、と思います。 ちなみに、撮影の現場に何度かお邪魔させていただいたのですが、監督はじめキャスト、スタッフの方々が皆、ざっくばらんで楽しげな雰囲気の中でものづくりをされていて、このような場で僕の「SOIL」が受け入れられ、育まれることは生みの親としてとても幸せなことだと、感動しきりでした。 さて、ドラマ版「SOIL」、ねじれこんがらがったまま手繰り寄せる「謎」のその先が、どんな深淵へと繋がっているのか、僕も視聴者の一人として胸騒ぎとともに待ち構えたいと思います。 カネコアツシ
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