設楽拳一(したら・けんいち)
謎のフィクサー。政財界のトラブル収拾から企業間の揉め事回避まで、警察や法律では解決できない事案を処理する。彼がこれまでどんな人生を送ってきたのかを詳しく知る者はいない。達哉が起訴され、菜穂子に弁護を依頼。
渡辺達哉(わたなべ・たつや)
大手新聞社政治部記者。周りに流されることなく、真実を追い求める実直な男だ。今回、不正献金疑惑が浮上した横宮都知事の妻が倒れているところに居合わせ、殺人未遂容疑をかけられる。
佐々木雪乃(ささき・ゆきの)
東京地検検事。過去に拳一が不正取引がきっかけで暴力事件として逮捕・起訴されたときの検察官で拳一とは因縁の仲。かつて検事だった菜穂子の後輩だが、あることがきっかけで犬猿の仲に。達哉を横宮妃呂子殺人未遂で起訴する。品行方正に見える雪乃の背後に黒幕の存在が…。
板倉晃司(いたくら・こうじ)
警視庁捜査一課刑事。ルールにとらわれることを嫌うアウトロー。前回の事件で情報交換をした達哉と信頼関係を築くが、事件に巻き込まれ心配する。今回も影が見え隠れする設楽拳一の存在に何かを感じ取る。
丸岡慎之介(まるおか・しんのすけ)
拳一の秘書兼運転手、更に情報屋としても腕に覚え有り。ある一件以来、拳一と付き合いがあり、義理堅い男で、受けた恩は決して忘れない。謎に満ち溢れていたが、丸岡の秘密が今回明らかになる。
横宮妃呂子(よこみや・ひろこ)
都知事・横宮の妻。結婚する前は元ミス日本でタレント活動をしていたが現在は家庭に入り、料理研究家を名乗っている。夫が不正献金の疑惑をかけられている中、何者かに襲われ、意識不明の重体となる……。
渡辺響子(わたなべ・きょうこ)
達哉の母。看護師で、シングルマザーとして達哉を育て上げた。新人看護師だった頃、ある男と出会い、達哉を身ごもった。息子が事件に巻き込まれ、さらに響子が務める病院に重体の妃呂子が運ばれてくる。
本郷吾一(ほんごう・ごいち)
長年、日本を牛耳ってきたフィクサー。須崎幹事長を掌握し、党の運営にも口を出し、時には拉致まで企てる傀儡師。後継総理を自分の影響の及ぶ人物にしようと目論んだが思うようにいかず拳一の策略にはまり、執念を燃やす。
横宮三郎(よこみや・さぶろう)
元参議院議員だったが、須崎に都知事選に送り込まれ見事当選。東京湾の埋め立て事業を内密に推し進めているという疑惑。ある建設会社から不正献金を受け、見返りに発注したと見られている。妃呂子の事件にショックを受ける。
新田さゆり(にった・さゆり)
総理大臣。前回、官房長官や若手ホープ議員を押さえ、総裁選を勝ち抜いた。女性初総理と持ち上げられるも、須崎幹事長に人事を握られる。須崎も不正献金疑惑に関わっていると疑う。
沢村玲子(さわむら・れいこ)
報道番組の人気女性キャスター。ある事件を通して拳一と知り合い、お互いに通じ合う面があると認め合うようになり情報交換をする。拳一から玲子の今後のキャリアについて、意外な提案をされる。
杉谷菜穂子(すぎたに・なおこ)
ヤメ検の敏腕弁護士。理不尽な処分を受けて検察官を辞めた。舌鋒鋭い弁護には定評があり、刑事、民事問わず、依頼は後を絶たない。メディアにも自ら進んで出演するため、その顔は売れている。玲子のニュース番組に出たことから意気投合し、情報交換する仲に。その縁で玲子から拳一を紹介され、破格の報酬で達哉の弁護を引き受けるが……。
須崎一郎(すざき・いちろう)
幹事長。ジェントルマンな立ち居振る舞いで一見物腰は柔らかく、政党内でも強い発言権を持つが、本音では話さない怖さを持ち合わせた得体のしれない人物。横宮都知事の不正献金疑惑の影に須崎が見え隠れする。
コメント
出演が決まったときの気持ち共演の方々について
都市伝説のように聞いたことはあるけれど、本当なのかしら、まさか、え、フィクサーは実在するの?日本を陰で動かしているの?と、ワクワクしながら台本を読みました。
斉藤由貴さん、江口のりこさん、町田啓太さん・・・以前から是非一緒にお仕事をしてみたいと願っていた 方々なのでありがたい機会をいただきました。初めてお目にかかるので緊張しますが、まあ、そこは唐沢君がなんとかしてくれるでしょうと大船に乗った気持ちで臨みました。
視聴者の皆様へメッセージ
食えない大人たちです。人というより魑魅魍魎です。
さっきすれ違った男がフィクサーだったかもしれません。
ノンフィクションか、大嘘か。頭脳の準備運動をしてからご覧ください。でないとアキレス腱切れますよ。