第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した野田彩子の漫画「ダブル」。演劇、役者の世界を描いた異色の漫画として話題を呼び、ファンの間でも実写化が期待されていた注目作が満を持しての連続ドラマ化となる。
主人公は、天性の才能を持った俳優と、彼の才能をいち早く見いだし世に送り出そうと支える“代役”俳優の2人。天性の魅力と秘めた才能を次第に開花させていく宝田多家良役に千葉雄大。自身も「世界一の俳優になりたい」という夢を抱きながら、多家良の才能に惚れ込み、演劇のいろはを教え、生活も支える鴨島友仁役に永山絢斗。監督は、三池崇史、庵野秀明、樋口真嗣などに師事した新鋭・中川和博。脚本は、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の吉田恵里香が務める。同世代のクリエイターが集結した、この世代にしか描き出せない“ヒリヒリとした熱い人間ドラマ”。
原作と同様にドラマにも、下北沢の街、劇場“ザ・スズナリ”など演劇ファンも必見のロケーションが登場。
<ストーリー>
会社勤めの宝田多家良(千葉雄大)が雨の降る中、傘もささず、無気力に歩いていた。そんな中、舞台の勧誘に導かれ、劇団英雄の公演を観劇。その公演に出演していた鴨島友仁(永山絢斗)の芝居に心揺さぶられた多家良は、会社を辞めて役者の道へ進むことを決意。劇団英雄に所属することになった多家良に、友仁は芝居のいろはを教え込む。その中で、多家良の才能に唯一気付き、彼を世界一の役者にすることを望む。同時に、彼自身もまた世界一の役者になる夢を抱き続けていた。
2人は奇妙な同居生活を送りながら、役者としての成功を目指す。やがて、多家良は友仁の支えにより、才能を開花させ、スターダムに上り詰めていく。しかし、やがて2人の関係にも変化が訪れる。30代、夢を追うか、諦めるか。人生の瀬戸際に立つ2人の役者の熱い人生のひと時が描かれる。