舞台はTVの報道専門チャンネル。そこにはニュースをどう捉え、どう伝えるか苦悩し、悪戦苦闘するプロフェッショナルたちがいる。全米で絶賛を浴びた、最新の知的ドラマ。
“報道は、誰のため-”
映画『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』でアカデミー賞脚色賞に2年連続でノミネートされ、『ソーシャル・ネットワーク』で脚本賞を受賞、そして製作総指揮したTVドラマ「ザ・ホワイトハウス」がエミー賞のドラマシリーズ作品賞を4年連続受賞(史上最多タイ記録)した名脚本家、アーロン・ソーキンが企画・製作総指揮。2012年6~8月に全米HBO局で放送されるやいなや、高いクオリティーが全米で絶賛され、2013年1月14日(日本時間)発表の第70回ゴールデングローブ賞TVの部でドラマ部門作品賞とドラマ部門主演男優賞(ジェフ・ダニエルズに対する)にノミネートされている最新秀作ドラマ。世界中から日々刻一刻と大事件の知らせが届く、米TVの報道専門チャンネル。その最前線で働くプロフェッショナルたちが、最新ニュース(どれも実際に起こった事件)をどう捉え、どう伝えるか苦悩し、悪戦苦闘する姿を活写。濃密かつ洗練された極上のドラマ体験を味わえる。
全米TV界で日々生き馬の目を抜く競争に追われる、報道専門チャンネル“ACN(アトランティス・ケーブル・ニュース)”。その人気キャスター、ウィルはある大学のパネルディスカッションで非国民発言をしてしまったことが問題視される。そんな彼のニュース番組を新任のエグゼクティブプロデューサー、マッケンジーが引き継ぐが、彼女はウィルの元恋人だった。そんな彼らやスタッフのもとに世界中から届く最新ニュースは、メキシコ湾原油流出事故、日本の東日本大震災と原発の事故など。ニュースの裏にある真実をどう捉え、どう伝えるか。時に激しい議論も辞することなく、彼らは生放送を通じ、本物のニュース番組を生み出していく。

主演:ジェフ・ダニエルズJeff Daniels
「ウィルは常に中立の立場に立とうとすることで知られる、ニュース専門局のキャスターだ。舞台をニュース専門局にしたのは正しい。新聞は素晴らしいが、今やネットの媒体だ。TVのニュースは四六時中、様々な媒体にあふれ続ける。それが現代の生活さ。記者は必ず自問する。報道に自分の憶測や意見を盛り込むのか、ただ目の前の事態を伝えるだけか、自分の意見を述べて判断を受け手に委ねるのかと。このドラマに出演して実感した、意外な事実がある。情報はカメラの向こうの不特定多数に向けて発信されるが、彼らに届いているという手ごたえがある。そこには力強さや責任があって感動的だ」
企画・製作総指揮:アーロン・ソーキンAaron Sorkin
「視聴率や局の経営のしがらみの中、最良のニュース番組を作ろうとする人々を描きたい。最近ではニュースの中身もやり方も娯楽化している。良い傾向といえないだろう。良いニュース番組を人気番組にしようとする人々を描きたいんだ。職場や家族、よく働く人々や仕事を愛する人々をチームとして描くのも好きだよ」
1961年6月6日生まれ。自身の戯曲「ア・フュー・グッドメン」の脚色で映画界入りし、「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」などで脚本を担当。企画したTV「ザ・ホワイトハウス」がヒット。TV界の舞台裏ものはTV「Sports Night」「Studio 60 on the Sunset Strip」(いずれも原題・日本未放送)に続く。