詳しい放送日程は番組情報ページでご確認ください。

 
首都パリで1855年より8回にわたり開催された万国博覧会。それは世界各国の芸術文化や科学技術力を表現する場であった。フランスを訪れた世界各国の人々を運ぶ鉄道もまた国家の象徴であった。番組では、TGVが最初に開通したパリ〜リヨン間の南東線に乗車。さらにローマ時代からのフランスへの海の玄関口である古都マルセイユへ。この大幹線をたどりフランス発展の歴史を紐解く。
 
パリ
エッフェル塔(シャン・ド・マルス)やアレクサンドル3世橋などをを紹介。
リヨン
ソーヌ川とローヌ川が合流する地点にあるリヨン。旧市街の町並みも美しい世界遺産の町を紹介。
ヴィヴァレ鉄道
1886年、リヨン近郊のトゥルノンに建設され、保存鉄道として残されているヴィヴァレ鉄道を紹介。
アヴィニョン
童謡「アヴィニョン橋」で有名な、サン・べネ橋や教皇のバビロン捕囚の舞台となった法王庁宮殿(八代にわたりローマ教皇が滞在した)などを紹介。
アルル
ローヌ川のほとりにある世界遺産の町。ローマ時代の円形闘技場や劇場などが残る紀元前1世紀に作られた町を紹介。
マルセイユ
2600年の歴史を誇る港町マルセイユ。港町として旅情を漂わせているフランス最古の町を紹介。
 
ダンシング牧野の取材手記 待望のTGV東線開業、ドゴールの夢今だ消えず
ダンシング牧野
番組のディレクター。東京では、夜な夜なクラブに出没し朝まで踊り明かす。取材中は列車の揺れに合わせてステップを踏むという伝説の持ち主。
今年2007年6月10日開業した、TGV東線。日本でも大きく報じられたこの路線を今回、いち早く取材した。4月3日、TGVは試験走行で世界最速574.8キロを樹立している。フランスではテレビで生中継され大々的にPRされたそうだ。東線開業に華を添えるこの大ニュースは、かつて、米ソ超大国に一歩も引かなかったフランスの健在ぶりを見せ付けた。
 装いも新たとなったTGV東線のデザインは、番組でも紹介したクリスチャン・ラクロワ。実際に乗車してみると、確かにフランスらしい洗練さを感じる。斬新な色使いなど、自分がフランス人になったかのような気分にさせてくれる素晴らしいものだ。
 動力車は丸みを帯びた外観の新型TGV-POSを投入。しかしながら従来の鋭角なスタイルのTGVレゾも多く使われていて、粘ってもなかなか新しい車両を撮影出来なかった。イメージ戦略としてTGV-POSのビジュアルをPRしてはいたが、旧車両も上手く利用し運転を始めたTGV東線。フランス国鉄のPRに、ドゴール大統領時代から受け継ぐしたたかさを感じずにはいられない、今回の撮影であった。