視聴者リクエストNo.1! ウラジオストクからモスクワまで大陸横断の旅!

シベリア鉄道9300キロを行く

1904年に開通し、欧州への最短ルートとして多くの日本人を運んだシベリア鉄道。世界一広大な国を横断する旅路は、今も直通運転で6泊7日かかる大旅行です。日本海沿岸のウラジオストクから、世界遺産のバイカル湖、アジアと欧州を分かつウラル山脈を越え、首都モスクワへ。各地に息づく伝統や文化、激動の歴史を感じながら大走破します。

ヨーロッパロシアを進んで ペルミ〜ウラジーミル〜モスクワ

ヨーロッパロシアを進んで ペルミ〜ウラジーミル〜モスクワ

ペルミ Perm 工業と交易で栄えたペルミ地方の首府
ペルミ国立バレエ学校

ペルミもウラル山脈の鉱物資源で栄えた工業都市ですが、多くの劇場や高等教育機関を擁する文化都市でもあります。この学校は、「クラシックバレエの基礎」という著書でバレエの教授法を世界に広めた著名なダンサー、アグリッピナ・ワガノワのメソッドを受け継ぐ名門バレエ学校。生徒たちは8年間も厳しいレッスンに明け暮れ、国内外の有名バレエ団へと巣立っていきます。

ペルミ国立バレエ学校
ペルミ国立バレエ学校
バレエの授業風景
バレエの授業風景
国立チャイコフスキー記念ペルミ・オペラ・バレエ劇場

ボリショイ劇場、マリインスキー劇場(旧名レニングラード・キーロフ歌劇場)に次ぐ、ロシアでもトップクラスのバレエ団のホーム劇場。毎年、オペラシーズンの最初には、チャイコフスキーの作品を上演するのが伝統です。客席数1000に満たない広さでチケットも高くはなく、その上ハイレベルなパフォーマンスを見られるとあって公演はいつも満員です。

国立チャイコフスキー記念ペルミ・オペラ・バレエ劇場
国立チャイコフスキー記念ペルミ・オペラ・バレエ劇場
コムサモリスキ通り
コムサモリスキ通り
カマ川夕景
カマ川夕景
ウラジーミル Vladimir 中世の面影を残す世界遺産の古都
ウスペンスキー大聖堂

ウラジーミルは、ロシア古都巡りの観光ルート「黄金の環」の1スポットで、1000年の歴史を持っています。この大聖堂は、ロシア正教会の聖母と呼ばれる生神女マリヤの永眠を記念する大祭に際して、12世紀に建設されました。ロシア各地にある同名の大聖堂は、ここを手本として建てられたそう。内部を埋め尽くす、まばゆい装飾とフレスコ画は圧巻の一言です。

ウスペンスキー大聖堂 外観
ウスペンスキー大聖堂 外観
ウスペンスキー大聖堂 内観
ウスペンスキー大聖堂 内観
マリアのイコン
マリアのイコン
黄金の門

12世紀に造られた、ウラジーミルの正門。この地方独特の白壁造りで、門の上部は教会になっています。かつてはこの教会部分に展望台があり、外敵を見張る物見櫓の役割も果たしていました。また、軍隊が出兵するときにこの門をくぐって行ったという歴史的背景から、現在は軍事博物館として公開されています。

黄金の門
黄金の門
スーズダリ

ウラジーミルの北にあるスーズダリは、町が丸ごと博物館のような古都。一帯にある聖堂、修道院、城塞などが、「ウラジーミルとスーズダリの白亜の建造物群」として世界文化遺産に登録されています。最も古い建造物であるロジェストヴェンスキー聖堂や、数々の木造建築、鐘楼で有名なスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂など、どこを見ても中世ロシアそのまま。1日歩いても飽きることはありません。

スーズダリの町並み
スーズダリの町並み
クレムリン・ロジェストヴェンスキー聖堂
クレムリン・ロジェストヴェンスキー聖堂
スパスプレオジェンスキー教会
スパスプレオジェンスキー教会
モスクワ Moscow 大ロシア連邦の首都
モスクワ地下鉄

地下宮殿と呼ばれるほど、装飾が豪華なモスクワの地下鉄。路線網も東京と同じくらい充実しており、利用者数も世界一を誇ります。過剰なほどの装飾は、大国ソ連の力を誇示するためといわれ、特に1950年代に造られた駅のデザインは、地下鉄見物ツアーがあるほど見ごたえがあります。

モスクワ地下鉄
モスクワ地下鉄
クレムリン

ロシア皇帝の居城として造られた城塞。28ヘクタール、東京ドーム約6個分の広さの城壁の中に、宮殿、教会、聖堂、兵器庫、大統領官邸などたくさんの見所が詰まっています。元は1156年に、一公国の砦が築かれたのが始まり。その後に城壁が築かれ、15世紀にはイタリアから建築家を招いて聖堂を建て、徐々に拡張されて現在に至ります。

クレムリン
クレムリン
クレムリンの塔
クレムリンの塔
赤の広場

クレムリンの北東に位置する7万3000平方メートルもある広場。周りをクレムリンの城壁、歴史博物館、グム百貨店、聖ワシリー聖堂に囲まれ、ソ連時代はメーデーや革命記念日に、赤い小旗を持つ人々で埋め尽くされました。しかし「赤」と訳されているのは社会主義に由来するものではなく、本来は「美しい広場」という意味だそう。

赤の広場
赤の広場
赤の広場 モスクワよりロシア各地への基点
赤の広場 モスクワよりロシア各地への基点
聖ワシリー聖堂

1561年に建てられた、ロシアで最も有名な8つのタマネギ屋根の建物。おとぎ話の城のようなデザインは、ポストニクとバルマという建築家によるものです。建設を命じた雷帝イワン4世は、でき上がった聖堂のあまりの美しさに驚き、これ以上の建築物が造れないように2人の目をくり抜いてしまったという逸話があります。

聖ワシリー聖堂
聖ワシリー聖堂
聖ワシリー聖堂 外壁
聖ワシリー聖堂 外壁
聖ワシリーの墓
聖ワシリーの墓
コローメンスコエ

モスクワから地下鉄で南下し、自然保護公園のコローメンスコエへ。ここでは、14〜17世紀の教会や木造建築物を見ることができます。ロケットのような屋根がユニークなヴォズネセニエ教会は、ここに現存する最も古い建築物。ロシアを列強の1国にのし上げた、ピョートル大帝の別荘も残されています。

コローメンスコエ
コローメンスコエ
ペルミ ウラジーミル モスクワ