多民族国家インドネシアの文化と大自然の魅力満載!ジャワ島横断鉄道の旅!

インドネシア ジャワ島大走破

今回は、1万7千もの島々に300以上の民族が暮らすインドネシアの旅です。人口の6割が集中し、鉄道も発達したジャワ島を西から東へ、さらにバリ島へ。多民族の歴史が織りなす多彩な文化、さらにジャングルや活火山など大自然の見所も実に豊富。ロマンに満ちたインドネシアの素顔をお届けします。

神々の楽園を訪ねて ジョグジャカルタ〜ソロ〜スラバヤ〜バニュワンギ〜バリ島
ジョグジャカルタ Yogyakarta ジャワ島の中心にある観光都市
ボロブドゥール寺院遺跡群

ジョグジャカルタから車で北へ1時間半。イスラム教徒がほとんどのこの国にあって、世界最大級の規模を誇る仏教遺跡です。非常に精緻な建造物やレリーフ装飾など、その高度な芸術性は仏教美術最高の質と量を誇り、見る人を圧倒するばかり。9世紀頃に建立されたと考えられていますが、千年以上も密林の中で土に埋もれ、建設にどのくらいかかったのか、何のための建物なのか、なぜ埋まっていたのかすらも謎に包まれています。

ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
ボロブドゥール寺院遺跡群
プランバナン寺院遺跡群

同様に9世紀頃、ジョグジャカルタの南部はヒンドゥー教国に統治され、プランバナンの寺院群が建立されました。5km四方にわたりたくさんの遺跡がそびえ立ち、ボロブドゥールと双璧を成す世界遺産です。中心となるシバ神殿のロロ・ジョングラン寺院は高さ47mもあり、外壁には古代インド叙事詩をモチーフとした複雑なレリーフがぎっしり。さまざまな神の化身像や朽ちた石群も神秘の世界へと誘ってくれます。

ロロ・ジョングラン寺院
ロロ・ジョングラン寺院
カラサン寺院遺跡
カラサン寺院遺跡
ソロ Solo 二つの王朝に育まれた古都
カスナナン王宮

1745年、カルトスロからソロに遷都された際に造られたススフナン王家の住まい。ジョグジャカルタとソロに存在する3つの王宮の中で最も格式が高く、地元の人々から「スラカルタ王宮」とも呼ばれる町のシンボルです。王族の調度品などが展示されており、大広間では子どもたちがガムラン演奏やジャワ舞踏の練習をしています。

カスナナン王宮
カスナナン王宮
マンクヌガラン王宮

1957年に建設されたジャワ様式の王宮で、今もマンクヌガラン王家の末裔が暮らしています。地元の人々がより敬愛するのがカスナナン宮殿とすると、豪華で観光客を引きつけるのがこちらの王宮だとか。毎年、王位継承を祝う日には松明が灯され、一晩中ワヤン・クリッが上演されます。

マンクヌガラン王宮
マンクヌガラン王宮
サンチャカ号

ソロのバラパン駅からスラバヤへは、急行列車サンチャカ号で約4時間の旅です。涼しくてミネラルウォーターやお菓子まで付いているエクセクティフ車両に比べ、エコノミーは固い座席の自由席。人も荷物も最大限に詰め込まれ、むせ返るような熱気です。停車駅では物売りやギター弾きが乗り込んできてさらに大騒ぎ。しかし、大きな葉っぱにくるまれたご飯とおかずの駅弁は、思いの外おいしくてインドネシア情緒たっぷりです。田園風景を眺めながらお腹を満たし、スラバヤのグブン駅に到着します。

サンチャカ号
サンチャカ号
スラバヤ Surabaya インドネシア第2の「英雄の都市」
英雄記念塔

1945年、日本の敗戦を機に独立を宣言するインドネシアと、認めないイギリスやオランダとの間で独立戦争が続きました。理想を掲げて人民治安軍が立ち上がった「英雄の日」は、その後国の記念日に制定され、この記念塔はそのシンボルとしてそびえ立っています。

英雄記念塔
英雄記念塔
スラバヤ動物園

オランウータンやスマトラ虎などインドネシアの代表的動物が見られる、東南アジア最大級の動物園。中でもハイライトは世界最大のトカゲ、コモドドラゴン。体長3mになるものもあり、水牛やヤギをなぎ倒したり、ニワトリを丸飲みすることもできるとか。それらの動物を檻に入れず、水路で囲うだけの自然な形で展示しているのも人気の秘密です。動物園前にあるモニュメントは、街の名の由来(昔、サメ=スロと、ワニ=ポヨがこの地で戦った)を表しているそう。

コモドドラゴン
コモドドラゴン
オランウータン
オランウータン
スラバヤ動物園
スラバヤ動物園
バニュワンギ Banyuwangi バリ島への海の玄関口
クタパン港

クタパンの港からフェリーに乗り、バリ島のギリマヌッ港へ渡ります。船は6つの埠頭からひっきりなしに出港し、乗船場にはホテルの割引チケットを配る人がたくさんいて、観光客を捕まえようと一生懸命。バリ島がメジャーな観光地であることを再認識させます。

クタパン港
クタパン港
バリ島 Bali 神々が棲む魅惑の楽園
ジンバラン

有名リゾートが点在するバリの中でも、まだ素朴で静かな漁村の雰囲気を残しているジンバラン地区。港では早朝から漁船が出入りし、魚市場パサール・イカンに威勢の良い声が響きます。日が暮れる頃になるとシーフード屋台が建ち並び、鼻をくすぐるおいしそうな匂い。ロマンティックな夕日を眺めながら、ココナツの炭火で焼いた新鮮な魚介を堪能できます。

ジンバラン
ジンバラン
ウルワトゥ寺院

ジンバラン地区からほど近い、バドゥン半島の西端。インド洋をのぞむ断崖絶壁の上に建つ寺は、夕日の絶景ポイントとして知られています。10世紀頃にジャワの高僧が建てたといわれ、島の最高神を奉る三層の堂にはバリの人々も多く訪れる聖地。真っ赤な夕日と砕け散る波音を背景に行われる、勇壮なケチャダンスも必見です。

ウルワトゥ寺院
ウルワトゥ寺院
ウルワトゥ寺院
ウルワトゥ寺院
ケチャダンス
ケチャダンス
ジョグジャカルタ ソロ スラバヤ バニュワンギ バリ島