全世界で注目されるオルガン奏者キャメロン・カーペンター。彼の求めてきた“人生の音”を手に入れるまでの苦悩と挑戦、そしてこだわりぬいた夢のオルガン製作に密着。
WOWOWオリジナルドキュメンタリー、フランスの放送局ARTEとドイツの放送局ZDFが参画した国際共同制作プロジェクト作品。オルガンは元々楽器というよりは建造物。オルガ二ストはその設置場所により個性の違うオルガンを順応させて、さらに自分自身の個性も出さなくてはいけない。フットペダルを踏む足はダンスのステップのようで、鍵盤を動く指は目にも止まらないスピードであるキャメロン・カーペンターの動きにクラシックオルガンの音はついていけないこともあり、コンサート前の調整には毎回多大な時間と労力がかかる。そんな彼の夢は“動かせる”パイプオルガンを製作すること。そしてその長年の夢が今現実となる。
絶えず“クラシック”という古典の世界で、その容姿やプレイスタイルから異端児とみなされ自ら革命を実行してきた彼のこだわりや、そんな彼を創った生まれ故郷や両親への思いを通じて彼が生み出す“音”=人生を紐解く。