映画

風の又三郎 ガラスのマント

今なお多くの人に愛読され続ける宮沢賢治の不朽の名作童話「風の又三郎」を、伊藤俊也監督が大胆に翻案し、躍動的な音と映像を駆使して映画化した幻想的なファンタジー。

生前はあまり知られることなく、1933年、わずか37歳でこの世を去った天才詩人・童話作家の宮沢。彼の死後に発表され、今では不朽の名作として多くの人に愛読される「風の又三郎」を、登場人物に新たに少女を導入し、彼女の視点から又三郎の不思議少年ぶりを描き出す形で、大胆に翻案映画化。つむじ風のように舞い上がり、自在に滑空する躍動的なカメラワークや、冨田勲の電子音楽も効果的に物語を彩り、宮沢独特の世界観を活かしつつも、独創的なファンタジー映画に仕上がった。監督は「誘拐報道」の伊藤俊也。