映画

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命

１９世紀半ばに実際に起き、当時イタリアのみならず世界中で論議を呼んだ少年誘拐事件を、現代イタリア映画界の巨匠Ｍ・ベロッキオ監督が鮮烈なタッチで映画化した衝撃作。

1858年、イタリアで暮らしていたユダヤ人一家の7歳の少年が、時の教皇の命により突如連れ去られるという事件が発生。両親の必死の嘆願もむなしく、教皇側は少年の返還に応じず、以後、彼はカトリック教徒として育てられる異例の事態に。当時イタリアのみならず世界中で大きな論議を呼び、あのスティーヴン・スピルバーグ監督も映画化を検討していた実際の事件を、「夜の外側　イタリアを震撼させた55日間」など、80歳を超えた今もなお精力的に活躍するイタリアの巨匠、ベロッキオ監督が鮮烈に描き出した。