映画

湖の女たち

吉田修一の同名小説を大森立嗣監督が映画化したヒューマンミステリー。福士蒼汰と松本まりかを主演に、介護施設で起きた殺人から、いくつもの闇が暴かれていく様を描く。

大森監督にとっては「さよなら渓谷」以来となる吉田作品の映画化。湖畔の介護施設で起きた殺人事件を発端に、長く隠蔽されていた闇が浮かび上がる。福士が事件を追う若手刑事役、松本が施設の介護士役でW主演し、熱演を見せた。さらにベテラン刑事役を浅野忠信、事件の裏を探る週刊誌記者役を福地桃子が演じるほか、近藤芳正、平田満、根岸季衣、財前直見、三田佳子ら実力派が共演。事件を巡る人間模様が重層的に描かれ、あぶり出されていく過去と未来への光の拮抗が深い余韻を残すヒューマンミステリーとなった。