映画

隣人X 疑惑の彼女

パリュスあや子の小説を、上野樹里と林遣都の主演で映画化。宇宙からの難民Ｘの受け入れを巡って混乱する世界で、Ｘの疑いがある女性と恋に落ちた男性記者の葛藤を綴る。

難民、移民の受け入れや異文化共生といった現代社会の問題を、地球人と宇宙人の関係に移し替えた社会派小説を原作にするミステリーロマンス。「虹の女神　Rainbow　Song」の熊澤尚人監督と主演・上野が久々にコンビを組み、林が加わった。人間の姿をコピーする宇宙からの難民Xが日本に潜伏しているのではとの動揺が高まり、林演じる雑誌記者は上野扮するX疑惑のある女性に接近するが……。異分子に対する不安や警戒心と、隣人に対する同情や愛という相反する感情を描き、考えさせられる作品となった。